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笑顔はむずかしい

「笑う角には福來る」を筆頭に「笑顔」の効用というのは多くの場面で語られる。

先月引いたおみくじでも、神様に「笑顔でいなさい」と教え諭されたばかりである。

しかしながら、笑顔とか笑うというのは、案外とむずかしい。というのは、笑顔になる理由や笑うきっかけがいるからである。

普通に生活をしていて、終始笑顔でいるというのは、僕にとってはハードルが高い。理由は、笑えないことが多いからである。

だから、「笑えないことがある」→「笑えない」→「笑えないことに遭遇する」→「さらに笑えない」→「さらに笑えないことに遭遇する」ということになる。「笑える出来事に遭遇する」→「笑う」→「さらに笑える出来事に遭遇する」となればいいのだけど、途中で笑えないことに遭遇すると笑顔でいるのは難しく、やっぱり笑えない出来事に遭遇してしまう。

ちなみに、これを自業自得と言う。

だから、神様は僕に「笑っていなさい」と言う。しかし、僕は笑顔を作るのが苦手である。さて、どうしたものか?


笑顔や笑いと言えば、思い出す人

僕が笑顔と聞いて、思い出すのは、芸能人やスポーツ選手ではなく、浪越徳治郎さんである。この人の何がすごいかというと、外的要因(笑える出来事とか)に関係なく笑えるところである。

ずいぶんと昔に「元気がでるテレビ」に出演していたので、思い出す方も多いのではないだろうか。


人を笑わせる達人と言えば、浪越さんと一緒にテレビに出ていたエンペラー吉田さんも、ご自身は笑っていないのかもしれないけど、周囲を爆笑させている。


浪越さんや吉田さんの笑は、自家発電的笑いと言えそうだ。おもしろいことがなくても、自分から笑うことができるし、存在そのものが周囲を笑わせる。そして、彼らの周囲は常に笑いに包まれている。

確かに笑う角には福が来そうである。そう考えれば、お笑い芸人さんやユーモアのある人が成功している理由にも納得がいく。


自家発的電笑いができない場合

僕の場合はというと、「笑う」ということに関して、これほど理屈っぽい話をしているのだから、自家発電的な笑は苦手である。しかし、それでは福がやってこない。

そこで、笑顔の苦手な人間が、笑う方法について考えてみた。それにしても、福を呼び込むために笑い方について考えるとは、我ながら浅ましい気がするのだけど。

1:怒らない

笑顔で怒ることができるのは竹中直人さんくらいで、普通は怒っている時は、怒っている顔になる。ので、怒らないようにするというのが笑顔のベースになる。


2:常に口角を上げておく

常に口角を上げておくと、笑っているように見える。難点は、多少気持ち悪いことである。

3:おもしろい人と一緒にいる

自家発電的笑いの提供者と一緒にいるということである。そうすれば、自然に笑っていられる。持つべきものは友である。しかし、こちらから提供するものが少ないため、福が来るかどうかは不明。

4:褒めてくれる人と一緒にいる

人間、褒められて、嫌な顔をする人はいない。ので、なんでも褒めてくれる人と一緒にいると笑顔になりやすい。そんな意味では、親に褒められて育った子どもは、自己肯定感が育まれやすいのも納得できる。


笑顔のコツとは?

笑う角には福來るとは、自家発電的笑ができるようになるということであろう。しかし、僕のような人間には、難しい。

自家発電的笑いができない場合に何をすればいいのかというと、人や物事のいいところを見るということになるだろう。

笑顔のコツは、感動できることやうれしいこと、人のやさしさを感じて生きていくこと。そうすると、人は自然に笑顔になる。そうした人生はきっと、幸せに満ちたものになるのだ(ということを、神様は僕に教えてくれた。おみくじだけど)



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