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人間関係に興味が持てなくなった人へ。

前回はSNSビジネスについて、伝えたいことを記事にしましたね。今回は、人間関係について綴っていきたいと思います。
ただし、人間関係についてはまだ私の中でもこれという答えは見つかっておらず、もしかしたら一生見つかることはないのかもしれないので、現時点で明確にまたはそれなりに言えることを書いていこうと思います。

この記事は、現在進行形で人間関係、友情や恋愛や家庭のことで悩んでいたり、それが原因で心を閉ざしてすっかり人に興味を失くしてしまったり、一人の方が楽だと感じているような方に読んでいただけることを目的に書いていきます。
例によって、私自身が、自分以外の誰か(つまり他人)にもともと興味が薄く、極度のめんどくさがり屋なのが動機となっているのでした。


人っていう生き物はそもそも何を考えているかわからないので、期待してはいけない。


さて初っ端から飛ばしていくようですが、人間関係を円滑に構築していくにあたっては、『期待しない』という心構えがとても大切だと思っています。

私は大学4年間で心理学を専攻しているのですが、その話をすると必ずと言っていいほど「心が読めるの?」と言われます。同頻度で「なんかかっこいい!」とも言われますが、それはまだ理解できても、「心が読めるの?」って質問は意味がよくわかりません。だとしたら私はおそらく、心理学専攻ではなくエスパー専攻だったのではないでしょうか?

ブラックな冗談はさておきまして(笑)、心理学を専攻していると心は読めないまでも、おおよその人間の傾向というものを分析する癖がつきやすい、と個人的には感じます。そのため、この言動の意図は本当はこうじゃないか、など裏を読んでしまう、または本当に読めてしまうことが多発します。

しかし、傾向分析はできたとしても、その人の裏の裏の裏まではなかなか読むことができません。Aさんが何かを思ってした行動には意図があったとしても、その心の奥底ではAさん自身が気づいていない願望があって、無意識にその願望に沿って動いてしまっている場合もあるのです。

つまり、人間というのは複雑怪奇な生き物だということが言いたいのです。

そもそも自分のことですらすべてを理解するのは難しい、と感じることがあると思います。それが他人になると、もうすべてをわかろうとするのは不可能だ、と諦めたほうが早いでしょう。

そして人は厄介なことに、他人の目や、シチュエーション、損得を計算します。いつも同じ行動をとるとは限らず、場面によっていくらでも変わるのです。ロボットではないので当たり前のことですが、人間というのはややこしい生き物なのです。他人を思い通りに操ろうと考えると、痛い目をみます。

(もちろん、緻密に戦略を立てたり、洗脳などスキルを駆使すれば”ある程度”はその限りではないですが……ここでは世間一般的な人間関係をメインにして解説しますので一旦横に置いておきます)


期待しない、というのはある意味では、自分が傷つかないための予防線と捉えることもできますが、この記事では「寛容さ」の意味を持ちます。

誰かに特別な期待を寄せないでいることで、相手が思い通りの行動をとらないことを許せる、真新しい行動だと面白がれるということです。器を広げるという言い方もできますね。
これは、自分が我慢して一歩譲る、という意味合いとはまったく異なるものです。

数日前に、こんなツイートをしました。

煩わしさが愛しさである、私自身はここにひとつの人間関係の答えを見出したような気がしています。

人間関係を損得だけで考えると、思い通りにならないことは煩わしさでしかありませんよね。まだ、指示通りに働いてくれるコンピュータのほうが賢いと感じるでしょう。

では、仮に価値観を「豊かさ」においてみてはどうでしょうか?

これも前回お話した、視点を変える、というスキルに通じるのですが、ロボットのように決まった動きしかない環境よりも、こちらをびっくりさせてくれるような温度がある環境に囲まれていたほうが、より「豊か」な感じがするのではないでしょうか。

ちなみに身もふたもないことを言うと、もともとが複雑怪奇である人間に対して、損得を求める前提からして間違っているのかもしれません。
本当に効率重視でいくのであれば、スピード&確実性をもって動くコンピュータのほうが良いに決まっているのですから……。

(※生産性とは別の話なので、「じゃあ企業は全員ロボットを雇え」などの暴論は通用しません、あしからず……)


人に対して興味がもてない=思い通りにならない人を面白がれる視点がない


ここまで言い切ってしまっても、言い過ぎでもないといまのところ思っています。
私自身を振り返ってみても、思い通りにならない存在は片っ端から切り捨てていくような独裁的人間関係だったと感じています。もちろん、多少オーバーな表現はしていますが、損得で考えていたことに違いはないでしょう。

念のために確認しておくと、損得の価値観がすべていけないことだと言いたいのではありません。人間関係というジャンルで、損得の価値観を通すこと自体が大変だということをわかっていてほしいのです。

なのでここでは、「より気軽に人との交流を楽しむため、豊かさの視点から人間関係を見ることを試してみてはどうでしょうか?」という提案をしてみています。

思い通りにならないことは、めんどうくさいではなく面白い。だらだらと過ごす無駄な時間は、絆を深めている。トラブルメーカーは、斬新な刺激になる。相談を受けることは、社会に貢献している。相談をすることは、心を癒している。

とても人間臭いですが、こういった中に豊かさを感じ取れることがあります。

もちろん、人生の中で、どの価値観を大切にするかは人それぞれです。豊かさではなく、効率やお金に全振りするでも良いでしょう。持っている性質や、向き不向きもあると思います。

ただ、人間社会で生きていくなかで人間関係は切っても切れないものです。私自身もそのせいで多くの悩みを抱えてきましたし、この悩みは今後も尽きることがないでしょう。

それならば、より楽しく生きやすく過ごすために、人間関係との上手い付き合い方を模索してもいいじゃないか、と思った次第です。
この考え方がすでに損得寄りではありますが、私がもともとそういう人間なので、勘弁してください(笑)

人と付き合わなくてはいけないのなら、その最低限でさえも、楽しみに変えてしまおう。そういうポジティブでやたらと偏った思考から、この記事ができあがっています。

(ちなみに、ここで言う「人間関係」では「ビジネス上の付き合い」は抜いて語っていると理解していただいて大丈夫です。あくまでプライベートでの人間関係に論点をあてています)


付き合わない方がいい人間の見極め方


人間関係においては視点を変えて、寛容に受け止めるのがポイントだというお話をしました。しかし、とは言ってもなにもかも受け入れられるわけではありませんよね?

ときには嘘を吐かれて裏切られたと感じることもありますし、人付き合いをするということは、そういったリスクも同時に抱えることになります。

なので、なるべくそういったリスクを回避できるように、できれば友達や恋人にしないほうがいいであろう人の見極め方をいくつか箇条書きにしておきます。
私の個人的意見ではありますが、できるだけ根拠を述べますので、参考程度に留めておいてください。

・言動がまったく食い違っている人

重要な見極めポイントです。
例えば、「お金貸して!必ず返すから!」と言われ、お金を貸したとします。しかし、数日たっても返ってこず、催促をしたら「ごめん!忘れてた!今度もってくるね!」と、結局いつまでも返ってこなかった……。

この場合、お金が返ってこなかった事実よりも、【返す返すと言いながら(言葉)、いつまでも返さない(行動)】が大きな問題です。

こういう人と付き合っていると、こちらが信じた分だけ消耗してしまいます。もちろん、相手もそこまで考えていない場合も多いのですが、人生を豊かにするはずの人間関係でわざわざ消耗する必要はありませんよね。

ちなみに、悪意あってこれをやる人は詐欺師グループの仲間ですので、充分な距離をとりましょう。

・約束をまったく守らない人

これも上記と似たようなものですが、まったく守らない人とはそもそも予定の取り付けようがないので、会うだけで消耗してしまいます。
人と人との付き合いで、どちらかが無理をしないと続かない関係は、すでにどこか破綻してしまっていると思われます。泥沼化しないうちに、やめておきましょう。

・あなたを応援するどころか批判してくる人

周りにこんな人がいたらモチベーションに関わりますので、できるだけ距離をとりましょう。

「他人の不幸は蜜の味」を地でいくような人が、世の中にはわりと存在するものです。
もし思い当たる人が自分の身内や、友人、恋人など近しい関係にいる場合、残念なことですが適度な距離を保ったほうがいいと思われます。これから先も何かにつけ足を引っ張られること請け合いですので、身の安全を確保しましょう。

ちなみに原因は、相手との関係性による部分も多少あるのですが、どちらかというと相手の問題である部分がほとんどなので、不治の病だと思って諦めましょう。
嫉妬が関係していることが多いので、本人がその種を持っていること+水をやること(嫉妬の対象)で発症します。しかし外からではどうしようもないところが、ややこしいのです。

・想像力が欠けている人

付き合ってもいいけど疲れるというジャンルです。

例えば、深夜に電話をかけてきたり、しつこくメッセージを送ってきたり、唐突に「あーそーぼ!」ってやってきちゃうような小学生のことをいいます。子どもは許されます。かわいいですよ、子どもは。

相手の都合をいったん想像して動くことができる人と過ごしてみるとわかりますが、下手くそに例えるなら、旅行の移動手段が夜行バスor新幹線くらいの違いがあります。夜行バスの良さもあるので、もしかしたら好みかもしれませんね……。
私はもう若くないのか、お金を貯めてでも新幹線一択です。

・犯罪に片足突っ込んでいる人

そりゃそうだろと思われるかもしれないのですが、これをやっている本人はグレーゾーンと気づかずにいる場合がけっこうあります。すると案外、こっちもそれが普通と感じてしまって気づけないものなのが怖いところです。

例えば、わかりにくいモラハラやパワハラ(つまりDV)をしてくる、または違法スレスレのことで利益を得ていてそこに罪悪感を持てていない、常識どころかモラルの範囲外のことを普通の顔してやっている(犬猫をいじめるとか)。

こういう人は犯罪者と呼ばれないまでも予備軍である可能性があるので、つまりここまでに上げた上記4つのポイントも満遍なく網羅しているはずなのでやめておいたほうが無難です。
こちらに害が及ばないあいだはいいのですが、いつかは巻き込まれるのでそっと離れておきましょう。


おわりに

最後の犯罪者のくだりを書いている途中で、「本当に怖いのは幽霊なんかじゃなく人間だよ」とかいう厨二病っぽいセリフが出てきそうになりましたが、ともかく特例をのぞけば人間関係は人生を豊かにしてくれるものです。

これまで人に興味がもてなかったという場合でも、少し視点を変えればまた違った学びが得られるのではないでしょうか。

実際はここまで難しく考えることなく、一緒にいて楽しいとか、幸せな気持ちになるとか、リラックスできる人といるのが一番だと思います。
(ここまでの約5000字はなんだったんだ)

なんだかんだ、理屈をつけなくてもある程度は直感が判断してくれるものですから、自分を信じて委ねてみてもいいでしょう。そこに損得が絡むから直感というものが失われてしまうだけなので、まずは直感ありきでいいのです。

ただ、人間関係に失望し、興味が持てないまま背を向けてしまうのもどこか哀しい気がしたので、ここに記事を残しておきます。みなさまが人間関係を通じて愛を感じる頻度が増え、モンゴルのように日本が幸福な国に(ほんのミリ単位でも)近づけばいいなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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