見出し画像

チ。地球の運動について

お笑い芸人のおすすめの作品を読むことが多い。
『タイタンの妖女』など。(太田光のおすすめ)

今回はニューヨーク屋敷がすすめていた『チ。地球の運動について』という漫画を読んで、面白かったのでメモを残します。

ーーー

第1集、感動という言葉を久々に聞いて、やっぱり数学、科学の感動体験というのは良いなあと、懐かしい感じでよかった。感動という言葉を聞き、数学が好きな理由を思い出した気がした。「(ソクラテスなど)昔の人の言葉がなんになる。奴らには絶対神も救いもない!」と言われ、「感動できる。」と主人公が返したシーン。主人公が星空を見て感動するシーンも良かった。

第2集、「たった二人、彼らだけが、死ぬ、その瞬間、満足そうな、顔をしてた・・・」ということ。地動説を信じ、悔いがない2人の死に様に心打たれる主人公。あまり関係ないけれど、小さいときからときどき父に言われる言葉がある。少年老い易く学成り難し。良いよね。

第3集、「文字は、まるで奇跡ですよ。」ヨレンタかわいい。キラキラした目。漫画に出てくるキャラクターの目がキラキラしている。引き込まれる。あのキラキラした目をしていたいよ。

第4集、反証する他者が必要でしょう。過ちを信じ続けるよりも。クイズノック 須貝が、「それを他者に伝えられなきゃ知っても意味ない。自分だけがわかってもそれは科学じゃない」と言っていたのが思い出される。究極の2択、みたいな動画だったっけ。

第5集、「人は元来自然に"それ"に憧れ、"それ"を欲するように設計されているのだよ」→自由。 「この手紙、父さんのために?」こうやって一人暮らしをしているとさぞ自分がひとりで生きてきたみたいに思えてくるけれど、両親あっての自分だという感謝の心はわすれるべきではない。当たり前のことだが、難しいよね

第6集、ドゥラカは朝日が苦手で。賢い。稼ぐことが信念の少女。ここで物語は真理vs宗教の構図から一度真理vs富の構図へ移行する。

第7集、「とどのつまり、人の生まれる意味は、その企てに、その試行錯誤に、善への鈍く果てしないにじり寄りに、参加することだと思う。」これはたぶん、『14歳からの社会学』宮台真司に書かれている歴史というものの捉え方に通じている。「私は、地動説を愛している。そして愛してしまったことを祝福したいから。」祝福という言葉選び。その後の自爆。祝福という言葉の響きになにかヒントがあるのではないか。と思うなど。

第8集、「夜空を見ると感じるだろ。タウマゼインを。」と、幼きアルベルトに向かってラファウが言うシーン。ラファウにアルベルトの親が殺されたシーン。最終巻はいろいろわからないこともあったが、細かいことはどうでもいいと思える。総じてあっぱれ。

わくわくしている。_2024年1月28日

ーーー

P.S.

■この漫画を読みたい!と思ったはいいが、買うか借りるか。電子書籍にするかなど、どうしようか迷っていた。
まずコミックシーモアで調べると一冊およそ700円。8冊で5600円。いやあ高いなあ。紙の漫画を買うと部屋にモノが増えるのでしたくない。しかし電子書籍を買うのもなんか損した気分になるように思える。

■ということで、蒲田駅近くのネットカフェで読むことにした。8巻完結だからすぐ読み終わるだろうと思い、ネットカフェを選んだけど、結局4時間くらいかかったかもしれない。そして、金額は2800円くらいだったと思う。

■高いよー。飲み物代入ってるにしても高い。この金額なら何回でも読み返せるように電子書籍買えばよかったな。なかなかの後悔がのこった。

■次からは電子書籍買おうと思った。そういう意味では、とても学びのある一日だった。トホホ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?