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今年はあちこちで夏祭りが中止になって、淋しい夏になってしまいましたね。

花火も盆踊りもないなんて…と、がっかりしている人も多いかもしれません。

いつもと違う今年の夏。盆踊りの本当の意味を知る、いい機会かもせいれませんよ。

盆踊りはあの世とこの世をつなぐ場

本来、盆踊りは、あの世とこの世をつなぐ場所。一年に一度ふるさとに帰ってくるご先祖の霊と交流するための場所なのです。

そして、たいせつなのはお面を着けること。お店で売っているお面は、本当は顔を隠すためにするのです。

すると、誰かの背中が大切な人の背中に見えてくる。「あの人、お父さんに似てる…」とか、「好きだったあの人かな…」とか…

顔が見えないことによって、かえって「同じ場所にいる」実感が強くなるのです。

阿波踊りでも傘をかぶりますね。深めにかぶって顔を隠すのが本当だそうです。

輪になるのは、終わりも始まりもないから。途中から入っても、途中で離れても気づかれないのです。

盆踊りは、満月の夜に

元々、旧暦の7月15日の夜が盆踊りの日でした。旧暦の15日は満月の日。灯りを燈さなくても十分に明るいからです。

昔から満月の夜は、あの世とこの世が近くとも考えられていました。スピリチャルな世界でも、満月の夜は、月の引力が強いので霊的な力が働きやすいともいいますよね。

そんな祖霊との交流の場ですから、音楽も本来は、笛と太鼓の静かなお囃子だったそうです。

今年は9月2日がお盆の日

今年の旧暦の7月15日は、新暦では9月2日。

夏祭りがないのは寂しいけれど、いつもあの世から見守ってくれているご先祖様を偲び、静かに感謝をささげるのはいかがでしょうか…


動画も…

盆踊りの本当の意味を動画でもお話ししてみました。よかったらご覧ください。6:30のところから盆踊りのお話をしています。

その前では、「家系図を書いてみよう!」というお話もしています。お子さんの夏休みの自由研究にもなるかもしれませんよ…


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