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高校入学したら家がなくなった話⑥宗教に入る

前回の通り父は飲酒しては事故る、
飲酒でクビになる
家で隠れて飲んだくれる
そんな生活であった。 

父親のアル中が確実に家族を苦しめて行った。
父親の行動を全員で監視してるような気持になる。

母は私に「もうお父さんと離婚したい」と訴えたことがあった。

私は超絶バカなのでその後の生活が一切想像出来ず
深く考えずに「いやだ、お父さんどうするの?可哀想だよ!!」
と言った。
いつも母とは喧嘩していたから、その時もその延長くらいの気持ちだった。

だが何年もこの言葉が母を苦しめる事になる。

母も多分鬱状態だったんだとおもう。

家では泥酔してるし、ブクブク太る。

母には夜中の健康ランドの仕事で知り合ったSさんという人がいた。
Sさんはある宗教に入信していた。

母の辛い境遇を聞いて布教してきた。

母は元々スピリチュアルなことは好きでかなり小さいころにもどこかの教会のようなところに行った気がする。
細井数子の本は無数に持ってるし、すぐに人の手相を見る
私が心折れそうになると「神様は乗り越えられない試練は与えないんだよ、まだやることがある人は死なないようにできてるの」と言い続けてきた母だ。

私のブログでは端折るが真ん中の弟も相当な反抗期であった。
私は名づけるなら引きこもり闇落ち厨二病系非行だとして
弟は完全に陽キャ群れる系パリピ非行、略してヤンキーだ。
弟の人生について事細かく書くことはしないが(今は普通にサラリーお父さんだから)当時母は相当心を痛めたのではないのだろうか。

子供二人はポンコツ、末っ子は小1、夫はこの世のクズで、毎日夜中に働いてもまともな人生が送れない
そんな母はあっさり入信して私や父親にも活動するように言うようになった。

何度も言うが私は厨二病である
そして高校生になっても不遇は親のせいだと思い込んでいる世間知らずのド級のバカである

宗教というミステリアスで誰もがニコニコ優しくしてくれる場所で、一つの目標に向かって老若男女が一致団結してる姿に「本当に神様はいるんだ」と思い込むのは難しくなかった。
信じ続けたらきっと何かが変わるんだって思ったのはSさんが乳がんで余命半年と言われたのにもうそれから5年も経つのよって言いながら働いていたからだ。

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