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コロナ禍でも強かった人たちシリーズ #3

昨年、コロナ禍での最初の緊急事態宣言中、幼児・小学生向けスポーツ教室「忍者ナイン」は、全国一斉休校に伴い、休校を余儀なくされました。

神奈川県・田園都市線沿線にある忍者ナインのスタッフは、生徒がこのまま辞めてしまうのではないか、今年はこのまま入会者が来ないのではないかと不安がよぎりました。

そのようななか、やる気スイッチグループの本部では会員向けに「子どもの学びを止めないプロジェクト」を立ち上げました。

忍者ナインのチームも、そのプロジェクトの一環として、休校中でも子どもたちが家で運動に取り組めるようにと、自宅でできるレッスン動画を撮りおろして生徒に公開。動画を観た生徒や保護者からは「ずっと家にいて悶々としていたところで元気をもらった」「家族全員でやった」など、とても好評だったそうです。

特に子どもたちは「先生が出ている動画」を楽しんで見てくれていたようで、「知っている先生のポーズが面白くて、お腹を抱えて笑った」など喜びの感想も寄せられました。

しかし現実は、動画だけでは子どもの体力を維持することは限界がありました。

6月には休校期間が明け、レッスンが再開。戻ってきた生徒の多くは、ちょっと動くと息が切れてしまったり、動きが鈍かったりと、先生たちには目に見えて体力が落ちているのがわかったそうです。

休校期間中、生徒の自宅に電話をかけると、保護者の皆様からは口々に、「(ずっと家の中にいて)運動不足になった」「体力が落ちた」「何かしら身体が動かせる所を探している」という悩みが多数聞かれました。大通りに面しているのでラボの前を通る生徒や保護者は挨拶をしてくれることも多く、生徒たちも再開を待ちわびているようだと、スタッフも励まされました。

また、次第に体験レッスンや入会の問い合わせも増えてきました。運動不足や身体を動かす場所がないといった悩みのほか、もともと水泳やピアノなどさまざまな習い事をしている子どもたちが、コロナ禍で習い事が休みになってしまい、"習い事難民"のような状態になっていたのです。そんな子どもたちにとっても、忍者ナインはぴったりの場所だったのです。

ラボへの問い合わせ増加という反応で、スタッフたちの不安は払拭されましたが、ここからがまたひと頑張りでした。

いま、初めてラボを見学に来られる方は誰もがまず最初に感染対策を気にしています。まず、教室中央に設置された紫外線殺菌機械、開放して換気可能な窓など、感染対策をひとつひとつ丁寧に説明。この教室ならコロナ禍でも安心して通えそうだと、納得していただきました。

忍者ナインの特徴は、スポーツバイオメカニクスにもとづいた運動カリキュラム。そして、無学年制で競い合う「忍者バトル」。運動のテクニックだけではなく、スポーツはひとりではできないこと、ひとりでは成り立たないことなどもここで学び、認識し、実践してほしいと伝えました。

そして気がつくと、昨年よりも生徒数が増加。
コロナ禍において、スタッフも保護者も気づかされたことは同じでした。運動は必要でとても大切であること、非常時だからこそチームワークや相手を思いやるコミュニケーションが大切であることなど。日ごろからわかってはいても、その大切さを改めて認識できたことは大きな成果でした。

今回のことを心に刻み、このラボではこれからも、一人でも多くの子どもたちに忍者ナインの良さを体験してもらおうと、コロナ禍でも立ち止まらず前進していこうと誓っています。


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