みんなに素直に感謝したくなる瞬間

僕も読書が趣味でよく本を読むのですが、後書きや前書きのところにだいたい書かれていますよね。

「この本を出版するにあたって…」といった書き出しで、お世話になった担当編集者やライターの方、きっかけを作ってくれた方へなどのお礼が。
洋書でいうと、内表紙のあたりにいきなり「愛する妻に捧げます」とか「亡き父に贈ります」など。

そういったものを目にするたびに、(ちょっと天邪鬼な性格の自分は)なんだかむず痒く、社交辞令のような印象を受けてしまっていました。正直に言うとこれまでは。

でも絶対そういったスペシャルサンクスが書かれるということは、それほど感謝したいということなんでしょうね。
僕は本を出版したことがないので実際よく分かりませんが、この前選挙に出まして、そのときに感じたことがあります。

そういった自分ひとりのために多くの人が動いてくれることを経験すると、まず、いかに自分ひとりの力が小さいかということを思い知らされます。
看板作るのも、ポスター貼るのも、ビラを配るのも、身体だけではなく心のケアも含めて。到底ひとりでは成し得ないことを、周りの皆さんの力に助けられてやってこれました。

そうすると自然と心から感謝を表現したくなるものなんです。結果は次点で落選となりましたが最後の挨拶の後、お世話になった人ひとりひとりを皆さんの前で紹介し御礼を述べました。

映画のエンディング(スタッフ)ロールも同じような気持ちなんでしょうね。この作品を作れたのもこのように多くの人たちの協力があってこそだったと。

そうやってかたちにして感謝の気持ちを伝える。そう心底思いたくなる、素直になれる瞬間です。

自分ひとりの力の小ささを痛感できるほどの挑戦をすること。周りを巻き込むけど、これからも積み重ねていきたいものです。

与え合いの恩贈りで巡る世の中になったらいいな。 だれでも好きなこと、ちょっと得意な自分にできることで、だれかのためになれて、それが仕事にもできたら、そんな素敵なことはないですね。 ぼくの活動が少しでも、あなたの人生のエネルギーになれましたらうれしいです。