ダーウィンの進化論の答えは“多様であること”

強いものが生き残るのではなく、生き残ったものが強いのである。

ダーウィンの進化論はご存知でしょうか?知っている方は多いと思います。
『池上彰の世界を変えた本』
という、池上彰さんがチャールズ・ダーウィンの「種の起源」について解説されている番組を見ました。

まず、そもそも進化論とは何か。多くの人が誤解をしていると指摘します。
進化論というと多くの人が「環境の変化に対応し個体を変化させたものが生き延びていく」と考えていますが、実は「突然変異で様々なものが生まれた中で、偶然、自然環境に適応したものだけが生き延びてきた」ということなのです。いわゆる“自然淘汰”という考えです。

つまり、葉の色に同化する昆虫は、敵から身を守るためにその擬態を身につけたということではなく、様々な色に突然変異した個体が現れ、その中で敵から見つかりづらかった葉と同じ色の個体だけが生き残っていったということです。

そしてこれは生物の世界全体に言え、人間社会でも起きることだとも。

強い者(稼げる者)だけが生き残っていく社会、つまり“むき出しの資本主義”ということです。
勝ち組はどんどん利益や資本を積み上げていき、その一方で非正規労働や低賃金、失業など搾取されていく労働者との格差が広がっていきます。

それを「社会ダーウィニズム」と呼ぶそうです。

そんな世界で種として、つまり人間として強く生き残るためには、それぞれの環境に適合できる多種多様な特徴を持った人たちで集まり、互いにその個性を生かし合い、全体としてどんな状況でも協力して生き残っていく。

そういった多様性を認め合う社会こそ、本当に強いものになるということでした。

“活かし合う関係性”、とても大事です。

ちなみに、ダーウィンの進化論と、キリスト教原理主義における創造説との争いについても大変興味深い歴史でした。よろしければご覧くださいませ。

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