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Reggae Inna Dance Hall Style - vol.1

Henry "Junjo" Lawes - I'm The Don (1/3)

70年代後期、オレはBarrington LevyやLinval Thompson、それ以外にも色んな歌の上手い奴らと出会ったんだ。彼らの歌声を聞いて、オレはプロデュースすることを決めたんだ。エンターテインメントのフィールドに立つことは若干の恐れはあったんだが、オレもシンガーとして少し活動してたこともあったし、それでうまくプロデュース業を始めることが出来たんだ。オレはJah Thomasと、あと誰だったかと共にプロデュースした未発表曲を持っていたから、それでプロデュース業をスタートしたんだ。
オレはすぐにいくつかのヒット曲を生み出したんだ。それでこのビジネスは本当に面白いなと、で年々ヒットを重ねていったんだ。金のことなんて眼中にねぇ、わかるだろ?ただ良い曲を作ることだけに専念したんだ。そしてRoots Radics と共に来る日も来る日も収録を続けたんだ。

その小さなバンドRoots Radicsは、ジャマイカで最も優れたバンドの一つになった。このRoots Radics、Barrington Levy、プロデューサーのScientistと一緒にビジネスを始めたんだ。知っての通り、オレらの音楽のクオリティは高いものじゃなかったが、お買い得だったんだよ。スタジオに行って低コストで相当の曲数をディールして、それらは実際にニューヨークやイギリスといった、ジャマイカやカナダ以外の土地にも渡っていったんだ。
一方ビジネスは不安定だった。オレらは日々暗中模索だった。何が正解かわからなかった、聴き手はあれがいいとかこれがいいとかあるだろ?
だからオレらは貧しい奴らでも一枚、二枚買えるような低クオリティを維持する必要があったんだ。英国チャートに載るようなポップミュージックと呼ばれる曲は本当に作れなかった。契約金だって払えないしな。
オレは発展途上国や貧困層を相手にしてる。オレは今年8枚のアルバムをリリースするんだ、ちょうど8月に8枚目のアルバムが出るのさ。
Eek-A-Mouseもツアーに行ったし、Yellowmanも行ったしな。毎年ボスってる、プロデュース業を始めてから毎年2,3タイトルは獲ってるぜ。今年はJosey WalesとYellowmanだな。オレのスタイルはこうだ。ほらこの楽曲のインストがあるだろ?これはメロディカ奏者のJah Psalmsだ、新人さ。こうやって若い奴らを起用してやるんだ。それを聴いた奴らがレゲエをやりたくなる。誰しもが平等にシンガー、プロデューサー、メロディカ奏者になれるんだってマインドにさせるのさ。そういう奴がどんどん集まってるぜ。ディストリビューターは、音楽の基盤がしっかりした奴ら同士をもっと結び付けて、レコードのリリースに繋げ、そして発信していかないとだめだ。サウンドマンもどんどん挑戦すればいい、そしてチャンピオンを目指すんだ、決して金のためじゃなく、音楽のためにだ。

-Henry "Junjo" Lawes - I'm The Don (2/3)へ続く...

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