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Reggae Inna Dance Hall Style - vol.4

Burro Banton (1/4)

”Volcanoは最高”
ダミ声のBurro Banton、ジャマイカで一番ハードなDeeJay、VolcanoサウンドシステムのトップDeeJay。ここ数ヶ月の間に、サウンドシステム業界に突如として姿を表した。Burroは、Volcanoサウンドがベースにしているのと同じ、キングストンの西側のゲットー地区で生まれた。Volcanoがゲットー代表のサウンドであり、同じくBurroはゲットー代表の声だ。全てが同じってわけではないが、Volcanoが伝えたいゲットーの奴らへのメッセージとBurroが伝えたいそれは大体同じだ。彼がメッセージを伝えるのは、自身のルーツであるゲットーに対する彼の責務だとも公言している。彼は、彼のオーディエンスが自分のことを海外で活躍して欲しくないっていうのもわかってるし、ずっと継続的に繋がっていたいってことも理解しているのだ。売れ線のパフォーマンスに走ること、自分のルーツを捨てて海外で活躍すれば金になるってこともわかってるがそうすることはない。彼の才能で、自分と同じゲットーの奴らに感謝されたり、彼らを養ったりできて彼は幸せさ。そのゲットーの奴らは世界で一番のレゲエ愛好家さ。

”よう兄弟...神は知ってる”
聴衆は毎晩やってくる。踊ったり跳ねたりしにくるだけじゃなく、日々のバビロンシステムに対抗するための活力を得るための儀式的な目的としてもやってくる。Burroは最も崇高な”祭祀”だ。彼の威厳ある、圧倒的な存在感のある声が、聴衆を熱狂の渦に巻き込む。Bo! Bo! Bo!と聴衆が囃し立てると彼はまあ落ち着けと言わんばかりに聴衆をなだめる。ポリスが突然ダンスを止めてしまわないように。

”みんな落ち着け、、落ち着け”
Burroは観ても楽しめる。リズムに合わせて頭と肩を揺らす。リズミカルにマイクを右から左に持ちかえて、その様はまるで祈祷師だ。リズムによってその動きは様々だ。そして流れるようにリリックが滑り出る。毎晩毎晩五時間はパフォームする、しかしそれはどれも少しずつ違ったパフォーマンスだ。その即興の"説教"は、よくリハーサルされているからこそ可能だし、自然に聴こえる。

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