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体は本当の自分の気持ちを知っている

3年ほど患っている自律神経の不調と再度向き合う為、総合病院へ足を運んでみた。自律神経系のトラブルは症状が多岐にわたる為、何科にかかったらいいかわからないこともあり、そういった相談も含めて今回は総合内科を受診することにした。

今までは『健康だけが取り柄です』という言葉が使えるほど、人生であまり病院に行ったことがなかった為、今回の件でいろんな病院に行き、たくさんの学びと気づきがあった。

私の中での病院のイメージは、テンプレート的な型が決まった対応をするものと思っていた。それは、症状を聴く、可能性のある病名をあげる、明確にする為の検査をする、結果が出るまで症状を緩和する薬を出す、という流れだった。ところが、今回行った総合病院の内科の医師は、私のイメージを覆した。検査も提案せず薬も出さなかったのだ。それは、私にとっては本当に驚きだった。

その医師は、私の症状を聞いた後、可能性のある病名や検査、対処方法の提案をする代わりに『何故だと思う?』と、答えを私の中から引き出そうとした。そして、その答えを受けて医師は言った『自分のことをよくわかっていて素晴らしい。つまり、今の状態は、気持ちが嫌だ嫌だと言っているのに、頭で理性でそうすることを強要しているから、その反動として心の悲鳴が体に現れているんだよね。体は素直なんだよ。薬を出すのは簡単だけど、そこをどうにかしないといけないよ』と。

その医師は、私に本当に必要なアプローチをしてくれた。今すぐ症状をどうにかするだけの対処療法ではなく根本療法のススメだった。

理性が先行して、自分の本当の気持ちがわからなくなることはよくある。そんな時、自分の体に目を向けることは有効だと思う。筋肉、呼吸、体の反応を観察してみると自分の気持ちが溢れているかもしれない。

体は自分の心の状態を現すセンサーのようなものだ。自分の気持ちを理解する為にも、体の反応にもっと意識を向けて行くことの大切さを学んだ。

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