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コレットは死ぬことにした

胸キュンと感動って両立するんだ…

◆著者 幸村 アルト
◆発行元 白泉社
◆既巻 20巻(完結)

◆キーワード
#ヒューマンドラマ
#胸キュン
#ギリシャ神話

◆こんな人におすすめ
自立してる主人公が好き
男前に一途に愛されたい


◆ざっくりあらすじ
薬師をしているコレットは、目の回るほど忙しい日々を送っていた。ある時、忙しすぎて思わず井戸に身投げしてしまう。井戸の先はなぜか冥界に繋がっていて、冥界の王ハデスが病に苦しんでいた。薬師としてハデスを治療することになったコレットは冥界の仲間と、神々と交流を深めていく…。

◆感想
完結したので。
最終巻を読んで、色々合点がいったというか、どうして「コレットは死ぬことにした」なんて突飛なタイトルなんだとか、作者は最初からこの終わり方を全部見据えて描いていたんだとしたら本当に策士というか、すごい才能だなと思う。ハデス様との関係性も距離の縮め方もとても可愛いしキュンキュンするんだけど、コレットの人生観とか薬師としての生き様とかそういうところがほんとに随所に現れていて、でも悩んだり迷ったりするとこも含めて終始、推せる主人公だった。
個人的にはお針子のハリーとてもよい。好き。あとカワウソと、渡守。ハデス様のお衣装とたまにおめかしするコレットのお洋服がほんとにツボに刺さる。衣装やお洋服がおしゃれだったりかわいくかっこよく描ける漫画家さんって絵のうまさの上にセンスまであんのかってもう脱帽。
ちょっと脱線するけど、絵柄が好みでも話が面白くても、例えば学園もので私服デート回だけやたら私服が正直言ってダサい漫画はそこで急に冷めるというか、話入ってこなくなることあるんだけど、この漫画に関してはもう終始素敵。本当に。拍手。ちょっと民族チックな衣装がストライクすぎて。赤髪の白雪姫とかもお洋服めちゃくちゃ凝っててほんとに好き。
話は戻って。
コレットは薬師だから、人の死とすごく近いところにいて、ハデス様も冥界の王だからやっぱり死に近いところにいて、そういう2人の死生観もよく現れていて、胸キュン少女漫画なんだけど、それ以上に読み物として成立してて本当に素敵な作品だった。

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