エリスの聖杯

貴族社会の陰謀渦巻く至極サスペンス

◆原作　常磐　くじら
◆作画　桃山　ひなせ
◆発行元　スクエア・エニックス
◆既巻　5巻

◆キーワード
#ファンタジー
#サスペンス
#貴族
#悪役令嬢

◆こんな人におすすめ
悪役令嬢ものは好きだけど、ちょっと違う趣向のも読みたい
恋愛よりもミステリーやサスペンスが好き

◆ざっくりあらすじ
主人公は誠実をモットーに生きる末端貴族のご令嬢コニー。婚約者に浮気をされ、社交界で無実の罪を着せられそうになるが、窮地を救ってくれたのは十年前に処刑された悪女スカーレットの幽霊だった。なぜかコニーにだけはみえてしゃべれるスカーレット。彼女の口から処刑は無実の罪だったことを知り、死の真相を探るべく事件を紐解いていく。当時の関係者をあたるが、謎が謎を呼び、貴族社会の闇に巻き込まれていく…

◆感想
昨今、悪役令嬢ものが飽和状態にある中で、頭ひとつもふたつも抜ける作品。話がまず面白いし、スカーレットの性格が最高。絵は本当に綺麗で美人は美人に、かわいい子は可愛く。当たり前のようにそうやって女の子を描き分けられてることがすごい。どのキャラクターも表情が魅力的。
コニーの性格の素直さも、そこに絆されていくスカーレットもどっちもかわいい。真相に迫れば迫るほど危険が伴うんだろうけど、一緒になってハラハラドキドキして続きが楽しみで仕方ない。終わってほしくないくらい。最新巻が出るたびに１巻から読み直しちゃうくらい好き。ベタに恋愛に流れずに、ストーリーはミステリーとスリルとサスペンスがバランス良くて、ほんとにエンターテイメントとして成立してる。