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あせとせっけん

コンプレックスは魅力になる?

◆作者 山田 金鉄
◆発行元 講談社
◆既巻 11巻(完結)

◆キーワード
#リアルな恋愛
#アラサー
#コンプレックス

◆こんな人におすすめ
今の恋人と結婚を考えている人
等身大の恋愛が読みたい人

◆ざっくりあらすじ
石鹸やバス用品を中心に取り扱うメーカー、リリアドロップに勤める麻子さん。子供の頃から汗っかきなのがコンプレックスで日々デオドラントや汗拭きシートが手放せないでいた。そんな時、商品開発部のエース名取さんに出会う。異常に嗅覚のいい名取さんは、麻子さんの体臭が素晴らしい!と詰め寄ってきて…

◆感想
2人の出会いはとても漫画的なんだけど、そこからの関係の発展と、恋人としての2人の成長がとても等身大で素敵。運命の人は匂いで嗅ぎ分けるってのはあながち間違ってないと思う。相手のにおいが好きになれないと長続きしないって言うし、遺伝子的に遠い遺伝子を求めて種の生存率をあげるって言う本能から、近い遺伝子の匂いは嫌いになるらしいし。そんなことを考えたら名取さんが麻子さんにビビッときたのも頷けるな、とか。
作中では麻子さんのコンプレックスとの葛藤だったりお互いに恋人との結婚を考えたり、将来を考えたり、ぶつかって話し合って乗り越えて確実に幸せに向かう感じが心があったまる。モーニングらしくちょっと大人な描写もあるけど、全然やらしくないと言うか、それも含めてリアル。周りの人たちも良い人しかいないけど、それは主人公2人の人柄の良さゆえな気もするし、実際自立した大人ばかりの職場(しかも大企業)はそれなりの人格持った人しかいないよなぁとか思ったり。漫画を読みながら自分と恋人で置き換えてみたり、同じような葛藤をしてみたり、すごく共感性の高い作品だなと思う。

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