脳の健康は、個々人にとって深刻なものであるだけではなく、社会的にも切迫した問題であることは、前回までのテーマとして超高齢社会の現在地という切り口で書いてきました。 家族が直面した脳疾患という個人的な体験から、テクノロジーとビジネスを通じてブレインヘルスケアを社会に浸透させ、課題解決を目指す。という、これまでのお話ですが、今回は「脳の健康」についてさらに掘り下げていきたいと思います。 WHOが定義する「brain health」とは?世界保健機関(WHO)は、brain h
ブレインヘルスケアを取り巻く「超高齢社会」の課題 Splinkが掲げるブレインヘルスケアが、進行する世界的な高齢化という、この大きな社会課題に対してどのようにLinkしていくのか。これまで二回にわたって超高齢社会の現在地をみてきました。 今回は、いよいよこのテーマの最終回。ブレインヘルスケア・エコシステムについてお話ししたいと思います。 治療に向けた、明るい兆し2023年9月、アルツハイマー病治療薬として「レカネマブ(商品名:レケンビ)」が国内薬事承認されました。これか
ブレインヘルスケアを取り巻く「超高齢社会」の課題 Splinkの掲げるブレインヘルスケアが、世界的に進行する、この大きな社会課題の解決にどのようにLinkしていくのか。 それを理解していただくために、前回は超高齢社会の現在地ということで、我々の世代が直面する社会保障・金融資産の負担増について書きました。 今回は、日本という国が直面している課題を別の切り口でお話ししていきたいと思います。 爆増の可能性がある「凍結資産」急速に進む高齢化によって浮上してきた健康とお金の問題
ブレインヘルスケアを取り巻く「超高齢社会」の課題 医療ドメインの事業と無縁に生きてきた自分が、起業に踏み出したのは、 「ブレインヘルスケアを世界の当たり前にしたい」という想いから。 創業のきっかけは、父の脳疾患という非常に個人的な体験であったものの、それは認知症をはじめとする脳疾患は日本社会において非常に切迫した課題であることがわかってきました。 Splinkの掲げるブレインヘルスケアが、どう社会課題の解決につながっていくのか。その繋がりを紐解くために、今日は超高齢社会
仕事やプライベートで出会う人に自分の仕事内容を話す中でブレインヘルスケアがいまだかつてないほどに求められていることを実感します。 今日は「なぜ、ブレインヘルスケアが重要か?」というテーマで書きたいと思います。 人類の直面する問題だから進行していく少子高齢化 低下していく国民生産性 老化は生物である以上、避けられない問題です。 その中でも脳の健康にとって、最大の影響因子は加齢。 そういう意味でもブレインヘルスケアの中心的な取組みの一つである 認知症は人類の歴史上有数の社
キーエンスを退職し、北米MBAへ。そして、シリコンバレーのVCで修行。 2017年に株式会社Splinkを創業しました。創業からもう6年半が経ちました。 『入社3年以内にキーエンスで日本一になる』 なんとも暑苦しいコミットメントを掲げ、鼻息荒く、ビジネスパーソンとしての第一歩を踏み出しました。 キーエンスでは、入社して徹底的に叩き込まれるテクノロジー教育。技術営業から北米での事業開発やグローバル重点顧客チームでのマネージャー業務、ブラジルやメキシコなどの現地法人の立上げ等