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息子はめっぽう運がいい。

 本日は息子の定期受診でした。生まれて11日目の初めて受診して以来、かれこれ21年になりますかな。おかげさまで今は入院することがなくなったので、楽なものです。夫がいた頃は、遠い病院の受診は彼の担当で、私は近場の学童保育の送迎と、療育の作業療法と言語訓練の付き添いを担当していました。

 20年も通っていますと、担当の先生は次々と定年退職をされていきます。とり残されるように、今もこども病院に通っております。おっさんになる前に治療を完了させて頂けそうなので、気長に通っております。

 病名は口蓋裂で、哺乳が上手くいかず、栄養失調ぎみ、呼吸は不規則で、無呼吸もあるので、風邪を引くと即、肺炎を起こしました、2ヶ月に1度入院するので、入院セットを常備していました。入院中のある日曜日に、誤嚥を起こし急変しましたが、廊下の向こうから、たまたま主治医が歩いて来るのを見かけて処置してもらい事なきを得ました。

 1歳になる時、肺の状態が悪いので、通常2回に分けて行う手術を1回にまとめて行いましたが、その後は経過良好です。「僕、手術上手いから!」という主治医は、立ち読みした名医の本に写真が掲載されていました。たまたま紹介された病院に日本有数の名医が居たってわけです。

 現在も知能は幼いですし、言葉も話せません。手指動作はとても苦手です。でも紐結びが出来なくても、食べ物の好き嫌いはないし、何処ででも眠ることができるので、生きていけそうです。

 やはり息子はべらぼうに運が良いのです。実は長らく障害者手帳も療育手帳も申請することができませんでしたが、たまたま申し込み、手帳の交付連絡を受けたのが、夫が亡くなった3日後でした。人手不足を福祉制度で補うことが出来ました。

 定期券を5回無くしても、全て返ってきたことや、外出時は晴れることなどなど、数々の運の良さは、ある意味神がかっています。

 もしかしたら息子は、とてつもなく福を呼ぶ男なのかもしれません。昔、障がいを持つ子どもが生まれたら「福子」として大切に育てたという地方もあるそうです。もっと大切に育てるべきでしょうが、あえて私は雑に息子を育てております。あまり待遇を良くしたら、私が亡き後に、そんな待遇をしてもらえる保証はありませんので。あとは持ち前の運の良さと「てへぺろ〜( ´∀`)」の愛想の良さで、生きてくれれば良いと願っております。


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