【短歌】「水無月から文月」その壱
「梅雨」
翠濃き
懐かしき道
歩くとき
高き空より
雨つぶ一つ
梅雨空は
ご機嫌ななめ
ふてくされ
曇りのち雨
しくしく涙
雨の日に
車走らせ
急ぎゆく
羽根をやすめる
親の住む家
土壁の
日本家屋の
親の家
歳を重ねて
その良さを知る
濡縁に
腰掛ける人
居なくなり
治すことなく
朽ちるのを待つ
あとがき
諸事情のため実家に滞在することになりました。久しぶりの滞在ですが、築年数の経過とともに、家族も歳をとったなぁと感じています。静かな夜の田舎に、梅雨の雨が降っております。
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