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英語の時間「あしながおじさん」

ラダーシリーズ
「あしながおじさん」Jean Websterの「Daddy-Long-Legs」(1912)です。のテキストに取り組んでいます。この物語は、わたしの小学校の頃から現在に至るまで、愛読書であります。いつか原書で読みたいと思っていました。原書より、かなり優しいと思われるテキストとして選びました。

「Daddy-Long-Legs」
かなり背伸びして、レベル4のテキストを選んでいます。難しい単語が多いので、調べながらゆっくりと進めています。原題は「Daddy-Long-Legs」なので、まあまあイメージができますが、念の為、調べてみました。

Daddy-Long-Legs
アクセント・音節dáddy lóng・lègs
名詞可算名詞(《複数形》 daddy longlegs)
1《主に英国で用いられる》【昆虫】 ガガンボ,「とんぼ」 《★crane fly俗称》.2《主に米国で用いられる》【動物, 動物学】 メクラグモ 《★harvestman俗称》.

weblio英和辞典・和英辞典

虫の名前!?小学校の図書室で運命的な出会いをした、「あしながおじさん」の正体は虫の名前だったとは、大ショックです。正直、知らない方がよかったです・・・知ることが、すべて良いとは限らないようです。50歳を幾つか過ぎて、知りました。

The poor box
ジュディの手紙の中で、「The poor box」が、出て来ました。調べなくても知っている単語です。「貧乏箱」と直訳しました。すると先生は、「それは・・・うーむ・・・」と納得がいかないようで、辞書を調べ出しました。

The poor box:(教会の)慈善箱、献金箱
poor house:      (昔の)救貧院

Weblio英和辞典

なるほど〜いかにも、海外文学。キリスト教的な言語なのね。富める者と貧乏な者、あしながおじさんと孤児のジュディのように、歴然とた階層が存在しるようです。キリスト教に造詣がない日本人の感覚で訳をしていました。これが最新の発見です。

本を読む楽しさ
そもそも「あしながおじさん」は、私の生涯の愛読書の1冊であります。子ども用の「あしながおじさん」と入学した小学校の図書室で出会いました。そこからスタートし、児童用からジュニア用と、少しずつ文字数の多い本を経て、中学生で角川文庫の「あしながおじさん」(厨川圭子訳 昭和30年発行)にたどり着きました。

長い間、これがこの本のゴールだと思っていました。ところが最近、原書という最終到達地点があることに気がつきました。

新たな発見
50歳を超えて、英語のラダーシリーズ(原書を噛み砕いた優しいシリーズ・・・それでも死ぬほど苦しんでるけど)の「あしながおじさん」の取り組むことになりました。ただいま27ページです。毎日時制とto不定詞に悶絶しながら、毎日少しずつ翻訳をしています。そして時々オンライン指導を受けています。

単語を調べていくと、子ども用の本では知り得なかった、深い物語の背景が見つかります。書かれた当時の社会、歴史、宗教、文化を知らないと、理解しづらいこともあります。しかも翻訳本と英文のニュアンスの違いの発見も多く、何度も読んだ物語なのに、新たに驚いたり、感心したりしているのです。半世紀生きて来たけど、まだまだ知らないことばかりなのです。

わたしの「あしながおじさん」の物語は、その奥深く続きがあったのです。本というものは、年を重ねたり、知識を深めるたびに、さらにその奥底へと深めて行けるものなのかもしれません。

小さな野望
いつか、原書にたどり着けるかもしれません。そんな小さな野望を持ちつつ、少しずつ取り組んでいきます。


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