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さようなら、こんにちは

長期履修の友人と後輩たちの修了式でした。ささやかなお祝いのプレゼントを持ち出向きました。ずっと検索していて見つけたのが、京都の俵屋吉富のお菓子でした。早速、ついでの所用を2つ3つ作り京都に出向きました。

ショーケースの中で、華やかですましたお菓子は、糖蜜ボンボンというものでした。丸いピンク、白、水色に砂糖で花が描かれたボンボンが、小さな箱の中に整列しています。ほぼ一目惚れの直感を信じて、試食なしで購入しました。


京都案内人が教えてくれた鳩居堂で、お菓子に添えるメッセージを書くための小さな封筒と便箋を購入しました。私の好きな猫の絵が描かれています。

今月は祝い事が多く、予算を割くことができないので、せめてもと後輩たちにメッセージを書き記しました。修論を終えた笑顔いっぱいの友人と後輩に、私なりに心を込めたプレゼントを手渡してきました。

知る人がいなくなったこの大学院に、私はもう来ることはないでしょう。    指導教授には、今後論文を書く意思はないとメールし、迷惑メール設定をしました。「ブロックしないのは優しさだね」と娘が笑っていました。既に電話は4ヶ月前から着信拒否しています。

これで私の大学院生活を終えることができました。1年伸びましたが、本当の卒業です。駅までの道を小走りで歩きながら、3年近く苦しめられた教授との縁の糸を、頭の中の大きなハサミで、ぶちんと切りました。

終わりの始まりです。

これから新しいことを始めます。新しい場所で新しい人に出会っていきます。


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