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【ゼミ生お薦め本】『そろそろ「社会運動」の話をしよう』

著者プロフィール

田中優子(たなか ゆうこ)

1952年生まれ。神奈川県横浜市出身。社会学、江戸時代の文学・生活文化、アジア比較文化等が専門。自身も学生時代を過ごした法政大学で教授を務め、2014年には同大学の第19代総長となった。

本の概要

この本の趣旨は、自分とは遠い世界で、「他人ゴト」であると感じてしまう様々な社会問題やそれに立ち向かう人々を取り上げ、どうすれば自分と近い世界だと感じることができるのか、「自分ゴト」に転換できるのかを読み手に考えさせることです。
執筆、編集された田中優子さんは、法政大学社会学部で「社会を変えるための実践論」という講座を開いていました(現在は別の先生に引き継がれているようです)。ちょうど私たちが学んできた、もしくはこれから学ぶものと非常に近しいものだと思います。

本の目次

PARTI 他人ゴトから自分ゴトへ
第1章 最低賃金を一五〇〇円に! ーAEQUITASがはじめた新しい「声のあげ方」
第2章 「権利主体」までの長い道のりー社会を変えるための実践に参加する前提条件
第3章 一揆を通して社会運動を考える

PARTII 仲間を広げる、社会を動かす
第4章 社会を変えるためにーソーシャルメディアを使う
第5章 そろそろ政治の話もしようー地方議員と地方議会を知ろう

PARTIII 社会問題に巻き込まれていく時
第6章 保育園民営化問題に直面して
第7章 教員の不当解雇と裁判闘争ー身近な人の異議申し立てを支える

PARTIV 世界とつながる
第8章 グローバル市民社会と私たち
第9章 人類史の流れを変えるーグローバル・ベーシック・インカムと歴史的不正義

PARTV 社会を変えるには
第10章 《座談会》ポスト・トゥルース時代の議論づくり

お薦めの理由

この本を読もうと思った理由。それは、表紙を見て「まんま李先生の授業でやってきたことじゃん!」と思ったからです。私は一年次に社会参加実習を、二年次には市民社会論とソーシャルイノベーション論、そしてこのゼミを履修し、「他人ゴトから自分ゴトへ」っていうのを考えてきました。
二年間を通じて自分自身変わったことがあったり、なかったり…。でも私は李先生の授業を取っていてよかったと思っています。それは、李先生の授業を取っていなかったら「他人ゴトから自分ゴトへ」なんて発想があることに気づきすらしないまま卒業していたと思うからです!
少し脱線しましたが、とりあえず本の題名をパッと見て読んでみようってことになりました。そして読み進めていくと、授業で出てきたような出来事や共感できることがたくさん!!そんなこんなでこの本、オススメです。
(K. M)

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