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数学の言葉で世界を見たら 父から娘に贈る数学

#読書の秋2022 #数学の言葉で世界を見たら #わたしの本棚

第1話 不確実な情報から判断する だけでも購読する価値あり
ベイズ推定により未来予測が数学的な裏付けのもとに行えるようになった。

たとえば
東電の主張「原発事故は一基あたり1000万年に一度起きる」と市民団体の主張「原発事故は100年に一度おきる」があったとする。原発事故が起きる前は、専門家の叡智を集めて確率計算をしている東電の主張が99%正しいと思っていたとしよう。

実際に50年で原発事故が起きた。これを一基だけの事故とみなしても、ベイズの理論で計算すると(算数で計算する過程が示されている。ややこしいと思った人は表を作るとベイズ推定の本質がより明確になる)東電の主張が正しい確率は、たったの3%に激減する。

ここでは問題を単純化するために数々の課程を設けたが、これが数学のすごい力。

「1000万年に1回の事故がたまたま早く起きた」との言い逃れは許されない時代になった。

(おまけ)
ベイズの条件付き確率P(AlB)・・・事象Bのうちで事象Aが起きる確率、例えば「理科が得意な生徒の集団Bにおける数学が得意な生徒Aの割合」

を、時間と因果関係を考慮して以下のように定式化できることを発見した人、すごい!

ベイズの事後確率P(AlB)・・・事象Bが起きたときに事象Aが起きる確率、例えば「雨が降った日Bに傘が売れる確率A」事象に順番があることに注目。


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