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芸術から影響を受けたこと!

小学校の頃、図工の時間はとても好きでした。

小学3年生の頃に「両手で頬づえをついた状態」の友達の村田くんを紙版画で彫ったら、大垣市の推奨をもらえました。
推奨は入選より上だった気がします。
推奨には金色の折り紙が絵の横に付いていた記憶があります。

もちろん、推奨はうれしかったんですけど、個人的にはありきたりのポーズだし、手の大きさが顔の大きさに比べて、不自然に少し小さいし、左右の手でちょっと大きさ違うし、何が良かったのだろう?もっと個性的で特徴のあるポーズ、題材が良かったんじゃないのか?と思っていましたので、受賞したことに驚きがありました。

なんで受賞できたのだろう?どうして?と考えました。
きっと顔がやたら大きいことが先生にとって面白かったから市に提出した、それが市の評価者にも伝わったんじゃないか?と考えました。少なくともこの先生には特徴的な描き方をした方が評価されやすいのかも知れないなと。

小学校4年生の頃に小学校の前にある荒尾駅を水彩絵の具で描きました。
もうその時の絵は残っていないけど、駅の雰囲気はこんな感じです。
こんな感じの絵を描いた覚えがあります。これは入選でした。
絵を描くことは好きだったけど、入選できたことはとてもうれしいかった記憶があります。でも線は歪んで汚いし、実物とは寸法的にいろいろ誤差となっているなって思ってましたけどね。

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<豆知識>
この駅の裏に自分が卒業した宇留生(うるう)小学校があります。
右手には御首神社という平将門の首が京都から関東に恨みで飛んで行く最中に矢で射られて落ちた井戸ってのがあり、参拝すると首から上のご利益(受験とか頭の病気とか)があるらしいです。

小学校5年生の時に、「養老の滝」を描く写生大会に絵を描くのが好きな小学校の友達を誘って親に連れて行ってもらい、参加しました。

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みんなが養老の滝に集まって絵を描く中、自分は場所選びに時間を使ってしまいながら「養老説教場」という非常にマイナーな建物を描きました。
大きな建物なので絵にしやすいかなと思ったのですが、建物の線は歪んでるし、そもそも写生大会の短い時間でさくっと、誰もがハッとする上手い絵なんて描けず、あらゆるところを描ききれていない手抜き作品だな、これは!って思いながら作品を提出しました。

「下手だからダメだろう、何も入賞なんかしないだろう」と思っていたのですが、これが「養老観光協会賞」という賞をいただきました。
この時にもらった表彰盾は今も実家にあります。

自分としては、これは様々な力が働いた結果の受賞だと思いました。
(素直じゃない!)
つまり賞を与える側としては滝に魅力があるのは承知だが、滝だけの魅力でない養老町の魅力を伝える作品をどうしても選びたい。
そうすると絵が拙いものでも、マイナーな建物を描いたこの作品を選ぼう、そういう力が働いた結果の受賞だと自分は感じました。
(だから養老観光協会賞!)

そこで翌年もこの写生大会に参加したのですが、この時、少々うぬぼれた自分はみんなが描く養老の滝を自分も描いて、ここで賞がもらいたいと思いました。

結果は・・・

入賞しませんでした。

多くの人が同じものを描く中では自分の絵は埋もれてしまう、賞が取りたいなら、やっぱり今年もマイナーな建築物を狙えば良かったんだと思いました。
でも・・・描きたかったんですよね。養老の滝を。
賞が取れなくても、自分が描きたいものを描くってことが自分のやりたかったことなので全く後悔していません。

今でも滝が好きで各地のいろんな滝を見るのはこの時の思い出が強くあるから。
いつか誰かが「!」としてくれる絵が描けるといいな。

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(上記は「!!」となった飛騨古川にある宇津江四十八滝の夫婦滝)


と言いつつ、絵はほとんど描くことがなくなりました。
自分は大学には行かず、ゲーム制作の専門学校に行ったのですが、絵を描くのが上手い奴らばかりがいて、堂々と描けなくなりました。

自分の限界を知っちゃったなーと。
(とっくの昔に気付いてましたけどね)

タイトルの馬の絵とか、ちょっと描いてみようって思い立って6年ほど前に描いたものだけど手抜きでいいや、情熱が続かない、もうこれでいい!って思ってしまった。

小学校の頃から線が曲がってるとか、そういうことを気にしていたことを考えると、自分の描くものを好きになる才能が自分には足りなかった。
画材や構図、手法を変えて自分の才能をもっと好きになる方法を見つける才能が足りなかった。

ただの棒人形でも好きで描いてたら、それを「!」と思う人はいるかもなのにね。絵はたぶん線の問題じゃないよ!

棒人形!

自分は絵もダメで、プランナーもシナリオライターも才能がないからゲームは諦め、ただのシステムエンジニアになってしまった。
いや、数多の才能を目にして自信をなくし情熱を失ってしまったのだ。
(システムエンジニアが才能なくてもできるわけじゃないけどね!)

芸術ってそういうのを乗り越えてきたところ、描いた背景なんかにも魅力を感じてそこに引き込まれる、引き込まれたい人がいるから価値があって尊いと思う。

これからも「!」に出会って感動し、想像しながら生きていこうと思う。


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