学生と社会人、どっちがいい?

この質問をされたら、私は「学生兼社会人」と回答します。

学生は、同じ年代あるいは同じ学びを得ようとする仲間と出会えるのと同時に、年齢や職場に関係なく、思いっきり話せて、思いっきり笑えて、一緒に楽しむことが出来る、そんな子供の頃のような感覚にさせてくれます。

社会人は、実際に社会の中で働くことで、周りのことをより自分事として考える力が身につくとともに、色々な業種の方と知り合うことで、自分の価値観や考え方が広がったり、仲間を増やす、自分の行動範囲を広げることが出来る最高の機会であると私は考えています。

そして、両者の立場にいると、心が豊かになっていく感覚と、学ぶことや働くことの重要性、楽しさを身をもって実感することができます。

けれど、実際学生と社会人の両立において、障壁は少なくありません。

大学では単位を取らないといけない。テストやレポートをきちんとこなさないといけない。あるいは、大学で学びなおしたいと思っても、近くに(職場や家から通える範囲で)社会人向けの大学がない場合もあります。

それは、仕事も同じです。時間ピッタリに終わり、大学に行かせてもらえる職場もそんなにありません。毎日通えるか不安も多少あると思います。また、講義が夜からで帰りも遅いため、家族や子供をお持ちの方にとっては、仕事だけでなく家庭との両立も関係してきます。

働き方改革、ワークライフバランスなどと言われてはいるものの、仕事と家庭の両立、学業との両立はまたまだ厳しい面は残っています。

実際、いま大学2年生として学校に通いながら就活をしている私ですが、大学も通える範囲でフルタイムで働ける場所、プラスα自分のやりたいこととなると、仕事の範囲は限られてきています。


それでも、私は大学に通いながら、仕事をしたい。そう強く思います。

勉強する、学ぶ楽しさを知ってしまったのも理由のひとつとして挙げられますが、大学で学んだことを仕事で活かしたい。または、仕事で分からなかったことを大学で学びたい。色んな人の意見や考えを聞きたい。そういった好奇心が、私を前へ前へと進ませてくれているのだと思います。


学びは与えられるものよりも、
自分から見つけることの方がずっと楽しい。

そのことに最近やっと気づくことができました。

だからこそ、私はいま学生兼社会人として、人生を歩んでいます。


高校3年生の時、周りの友達は就職や大学・専門学校への進学を目指し頑張っていました。将来の夢や特にやりたいことが見つからなった私にとって、そういった周りの環境は居心地が悪かった。とても生きづらかったように思います。そんな私を見て両親は、公務員という夢を提案してくれました。公務員であれば、色んな業種や分野に携われる。いろんな事に関心があった私にとってちょうどいい選択だったように思います。

専門学校に1年間通い公務員になるための勉強をしましたが公務員にはなれず、卒業後は市役所の臨時職員などをして過ごしていました。けれど、公務員という分野で就活していったからこそ、自分が心から学びたい学問、やってみたいという夢を見つけることが出来ました。

今は、自分で見つけた夢に向かって一歩ずつ歩いています。


高校や大学を卒業したらどうしようと考える人は多いと思います。それは、進学や就職、どんな選択であったとしても、いまのその人にとってベストの選択だと私は思います。


同級生よりも遅く大学に進学した私が思うこと。

それは、自分の選択に、自信を持って生きることがどんなに大切かということです。

「あ、この選択は間違ったかもしれない。」と思うことも確かにあります。

けれど、人生に順番はあまり関係なくて、失敗も後悔も含めて、自分の通ってきた道や経験、その全部がいまの自分の糧になっているということ。

それを実感できる時がいつか必ず来ます。
あの時こうしておいたことが、いまの自分につながっているんだと、嬉しくなる瞬間があると思います。

その瞬間に気づいたとき、人は自分の生き方に自信を持つことができると思います。

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