見出し画像

僕はSDGsにあまり共感しない

芸能人が発言したらボコボコに叩かれそうなタイトルを掲げてしまいましたが、きちんと理由を説明します。

※ ※ ※

SDGsという言葉がやたら流行っていて、コミュニティ界隈でも「SDGsに関心があります!」とかアピールする人が増えてきたなと感じたんですね。

で、僕は恥ずかしながら「SDGsって何の略?Sustainable ...何?」という状態だったので、きちんと調べてみたんですね。

そしたら「ああ、Sustainable Development Goalsなんだ」と。

直訳したら「持続可能な発展目標」ということなのかと。

で、それには17のゴール169のターゲットがあるんですってね。

※ ※ ※

そのゴールとターゲットを読んでみたんですけど、アバウトなんですよね。

例えば会社で部下に、「うちの発展計画について書いてきて」って指示して、部下がこれを書いて持ってきたとしたら僕は部下をめちゃめちゃ叱ります

なぜかというと、ざっくりいえば目標に具体性がなさすぎるし、目標達成に向けたプロセスが全然検討されていないからです。

でも、これは仕方ないことです。

だってSDGsはすべての国連加盟国の合意の上に作られたものだから。

そりゃ諸々表現を妥協せざるを得ないし、具体的な数値は出せないですよね。

※ ※ ※

だから、僕はSDGsのゴールとターゲットを見て、「もしこれに賛同の意を表する組織があるなら、どのゴールのどのターゲットに対して、どれだけの効果を出すのか具体的に出しているんだろうな」と思ったんですね。

それで「SDGs 起業」でググってみたらミズノが上に出てきたので、どんな表明をしているのか試しに見てみたんですね。

そしたら思ったよりもだいぶ酷かったです。

他の企業はどうだか知りませんが、193ヶ国の同意のために妥協せざるを得なかったSDGsなんですから、企業が取り組むなら具体性を持たせないと本気度は伝わらないですよね。

※ ※ ※

なんだかダラダラと横道に逸れましたが、そろそろ本筋に戻ります。

「僕がなぜSDGsに関心がないのか」ということについてです。

SDGsの抽象度が高すぎることも一因ですが、他にもっと大きな理由があります。

「世界人口への言及がないこと」「人の心に対するアプローチがないこと」の二つが大きな理由です。

※ ※ ※

まず「世界人口への言及がないこと」について。

「持続可能な社会の実現」という言葉から僕が真っ先に紡ぎだされる回答が「世界人口の抑制」なんですね。

僕からしたらほんとこれが初手だと思っています。

逆にそこを度外視して仮にSDGsの全てを達成したら世界人口は爆発的に増加します。

でも、「増えてから奪う」なんて非人道的なことは出来ないじゃないですか。

だからこそ「人口が増えても大丈夫な開発」を行うときは「いたずらに人口を増やさないこと」をセットで伝えていくことがとても大事だと思うんです。

まぁもちろんこれには色んな立場があって、国連全加盟国の合意は取れないというのはわかりますけど。

少なくとも国力を増強させたい国からしたら人口を増やしたいに決まってるでしょうからね。

でもほんと、どうするんでしょうね。人口爆発したら。僕はどうしても怖い未来を予想してしまいます。

※ ※ ※

次に「人の心に対するアプローチがないこと」について。

これはあくまで僕の意見なんですが、「環境の開発よりも人類の豊かさの実現の方が大事じゃない?」って思うんです。

「人類の豊かさを実現する手段の一つの選択肢として環境の開発がある」んじゃないかと。

だから、僕からしたら開発目標には「豊かさの実現」についてもセットで言及するのが当然のことだと思うのですが、それについて全然書かれていないんですよね。

だから、「SDGsを採択した人たちと僕とでは、見ている未来が違うんだろうな」と感じます。

これが、僕が「SDGsに共感しない」と表明する理由です。

※ ※ ※

あーだこーだ言ってきましたが、SDGsは社会について考える入口としてはキャッチーで良いんじゃないかとは思います。

そこからどう自分の中に、あるいは組織の中に具体性をもって取り込んでいくのかで、その言葉の質量が変わってくるんでしょうね。

重みのある言葉が飛び交うことを願います。


(おわり)

P.S. 最近洗剤とかについて化学化合物を垂れ流したくないなぁと思い始めたので、、食器用洗剤と洗濯用洗剤と歯磨き粉とシャンプーを天然由来のものに買い換えました。ひとつひとつ納得できるものを使うって大切なことかもしれませんね。

もしめちゃめちゃ満足して頂けるようなことがあれば!