メキシコ旅行記 〜異国の親族を訪ねて〜 vol.5
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5-1 国内線でカンクンへ
メキシコシティとカンクンは結構距離が離れている。時差が1時間あるほどで、よって国内線での移動も2時間くらいかかる。
ちょっと苦労したのは、メキシコシティ空港というのは日本における成田空港みたいなその国のメイン空港なのに、スタッフのほとんどが英語を使えないという点だ。
僕ら家族は、僕と母は飛行機利用の経験が少ないものの、兄が国内も国外も飛行機利用の経験が豊富なので、言葉が通じなくても大体のノリがわかっていたので先導役として活躍してくれた。
フライトの2時間は東京からメキシコシティの14時間に比べたらあっという間で、トラブルもなくスムーズにカンクンまで到着することができた。
【余談】ネット接続で苦戦した件
そういえば旅行初日にスムーズにいかなかったことがあったのでそれについても記しておくが、メキシコに到着してからのネット接続にめちゃめちゃ苦戦した。
最近ではSIMカード不要の「e-SIM」というサービスが普及しつつあると兄が言うので、今回の旅では「airalo」というアプリを使ってネット接続をすることにした。
アプリ内で利用したい国とデータサイズを選択して契約する形式で、事前に契約して設定を済ましておけばメキシコに到着した時点で即座に使えるようになるはずだったのだが、それがうまく機能しなかった。
困ったことにメキシコシティ空港は国のメイン空港なのにWi-Fiが飛んでおらず、サンドロ家に着いてWi-Fiを借りるまではネットにつながらなかった。
たまたま僕が飛行機での暇つぶしにフライト中に利用できるWi-Fiを購入していて、その最中に妙子さんから送られたドライバーのホセさんの顔写真を受け取っていたから空港に到着した後すぐに合流出来たが、あれがなかったら結構困ったことになっていたと思う。
※ ※ ※
サンドロ家で改めてe-SIMの設定をし直したのだが、アプリの説明書きに沿って接続を試みてみてもなかなか上手く行かず、2時間くらいかけてようやく接続を完了することができた。
ただ僕は何とかなったものの、兄は結局ネットにつなげることが出来ず、僕のスマホのテザリングでなんとかするしかなかった。
こういった新しいサービスを使う時は、ぶっつけ本番で使うのではなく、事前に一回動かしておくべきだなと学習した。(今回で言えば、日本にいるうちにアプリで国内の通信会社の安いプランに契約して接続を経験しておくとか)
5-2 ホテルエリアでディナー
カンクン国際空港に到着し、出口で妙子おばさんの娘であるタエと合流した。タエはよく日焼けした細マッチョな姿でめっちゃ元気だった。なんでも毎日一時間プールで泳いで筋トレするのが日課になっているらしい。
20分ほど車を走らせてタエの自宅に到着したのだが、部屋がオシャレ過ぎてビビった。映画とかで勝ち組が住んでるアレだ。そもそも車もベンツだったし、カンクンという超リゾート地のホテルエリアの近くにあるタワマンというのがまたエグい。
到着した時間が夕方だったので、しばし休憩することにして、その後に仕事を終えたタエの旦那・ルーベンも交えてディナーに行くことになった。
僕と兄は、息子のトビーが使っていた部屋をあてがわれた。トビーはアニメやゲームが好きなようで、部屋には遊戯王やデスノートのフィギュアがあったり、ゼルダの伝説のポスターが張ってあった。
僕は便意をもよおしたのでトイレでうんこちゃんを出したのだが、そこでちょっと困ったことが起きた。水の勢いが弱すぎて一部が流れずに残ってしまったのだ。
しかもなぜかタンクに水が溜まらない。日本でトイレトラブルは何度か経験していたから、タンクを開けてそれっぽいところを引っ張ったら水が溜まるようになったけど、その後は毎回水を流したあとタンクを開ける必要が生じた。
しかも、そうやって再度水を溜めて改めて水を流しても、うんこのカケラちゃんはなかなか流れていってくれなかった。流して溜めてを15回くらい繰り返してようやく何とかなった。
※ ※ ※
そんなことをしているうちに時間は夜になり、ルーベンと合流してご飯を食べに行った。観光客が利用するショッピングモールの一角にあるイタリアンレストランで、明らかに価格がお高めのところだった。
クエルナバカにいた時はメキシコの食について、正直「美味さという意味では日本の方がだいぶ優れているな」と思っていたのだが、お高いお店は日本のレストランと遜色ないレベルで美味しかった。
ルーベンが酒好きということで、おすすめのテキーラもチョイスして頼んでくれて堪能できたし、僕らを出迎えるための粋なサプライズも用意してくれて、店内が暗くなってお祝いの歌を流しながら店員さんがケーキを持ってきてくれた。
食事のあとはホテルエリアの観光案内をしてくれた。どこもリッチな雰囲気で圧倒されたのだが、それ以前に夜でもやたら蒸し暑いのが日本の夏と似ていて、終始ハンカチで汗を拭わなければならないのが厄介だった。
(vol.6につづく)
もしめちゃめちゃ満足して頂けるようなことがあれば!