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10年ぶりにiPadを買い換えたら進化が凄かった

 ごめん、なめてたわ。

 仕事でPDFを閲覧、書き込みするためのタブレットとしてiPad Air第5世代を買いました。

 前に使っていたのはiPad2(2011)なので実に10年ぶりのiPadです。その間に買い換えなかった理由は以前のnoteにも書いた通り、AmazonのFire HD10など安価なタブレット端末が世に溢れ、私のようにドキュメントビューアとして使うならiPadはオーバースペックではないかと考えていたからです。


 ところが、PDF書類に直接書き込みするスタイルだと安価なタブレットの限界が見え始めました。明らかに処理速度が遅く、スタイラスペンに追従出来ないのです。これではストレスが溜まってしまいますので、以前仕事で使っていたVAIO A12を引っ張り出してきてタブレットとして使っていたのですが、如何せんPCなのでバッテリーでの駆動時間が非常に短いと言う欠点があります。


 そんなこともあって、試しにiPad2でPDFに書き込みしてみたところ10年前のデバイスとは思えない追従性を見せたのです。これには大変驚かされましたが、古いデバイスなので今度はアプリが対応せず、業務への投入は出来ませんでした。


 これは本格的に買い換えないといけないかなと思い始めた矢先、こんなニュースが飛び込んで来たのです。


 このところ続いている円安の影響で、Apple製品の価格が為替上の値下げ状態にあり、近々値上げが実施されるのではないかとのこと。同じような話が各所から聞かれるようになりました。

 折しも半導体不足のあおりでApple製品も生産に遅れが出ており、注文しても納品は二週間後とのことでしたので、手に入る内に購入することにしました。

 かくしてiPad AirとSmart Folio(カバー)、そしてApple Pencil 2を手配しました。Smart FolioとApple Pencil 2は在庫があったらしく翌日には発送されました。いや、これだけ送って来られても困るんですが。

 それから二週間後、予定通りiPad Airが届きました。噂の値上げは……まだおこなわれていませんね。まあ良いんだけど。

 当たり前ですが10年ぶりに購入したiPadの進化ぶりはとんでもないものでした。

 まず、iPhoneを持っているとiPhoneから設定が転送されるので初期設定が要らないんですね。全く何もしないわけじゃないけど、Wi-Fiとかの設定はせずにいきなりネットに繋がりました。楽ちん。私はiPad2の環境を引き継がなかったけど、環境を引き継ぐならアプリも入るらしいです。

 業務で使うアプリを一通り入れて、いよいよ手書きを試してみます。Apple Pencil 2はiPad Airの側面に磁石で貼り付けるだけでペアリングと充電が出来るので、ここでも何もしませんでした。強いて言うなら設定で描画をApple Pencilのみでおこなうよう変更しただけ。

 PDF Expertと言う無料のアプリを使うとGoogleドライブにあるPDFファイルへマークアップ出来るので、これを試してみました。


 ペンの追従性は今まで使ってきたタブレットの比では無く、ガラス面にコツコツ当たる感じはありますが、それ程違和感なく書き込めます。ペーパーライクフィルムを貼ろうかと思っていましたが、取り敢えずはフィルム無しで使ってみようと思います。イラストを描くわけではないので筆圧検知についてはよく分かりません。

 あと、手書き文字をテキストデータに変換してくれるスクリブル、メモや純正アプリの入力エリアに直接手書きすると即座にテキスト変換される優れもの。認識率はかなりのもので殴り書きで書いてもちゃんと変換されます。誤変換した箇所はペンで塗りつぶすようにこすると削除されます。また、テキストを取り囲むように円を描くとその部分が選択されます。もちろん線画を描くこともできるのでメモアプリだけでも便利に使えそうです。ちなみにペンで画面右下角から左上に向かってスワイプするとクイックメモが一発で呼び出せるので、ちょとした覚え書きなんかに良さそう。iCloudで即座に共有されるので家族と共有も出来ますね。

 スクリブルは面白いんだけど、対応しているのが純正アプリだけのようなので、他のアプリに対応が広がれば良いなと思います。OneNoteが対応してくれたら良いなあ。

 まだ少し触っただけですが、iPadの10年分の進化は驚くべきものでした。これなら本来の目的である業務にも十分役に立ってくれると思います。


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