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甲状腺乳頭癌患者になった話。

これまで大きな病気をしたことはなく(但し慢性のアレルギー性鼻炎持ち。年中鼻詰まりとくしゃみ鼻水。薬が欠かせない。。)、健康診断などでも 異常なし とまだ20代だし病気には無縁だと思っていました。

□甲状腺に腫瘍!?


今の職場に入職する前(2020.3)に健康診断を受けなければならなかったので、当時住んでいた駅近のクリニックで行いました。

いつも通り身長体重やら心電図、視覚聴覚などの検査を行い、最後の医師の診察で首を触診されました。

「ん。。。?」と首を傾げる医師、、 (様子がおかしいぞ

「なんか腫れてるねぇ。エコーで診てみましょう。」と(何かあるのかなと不安な気持ちになる)

診察室にあるベッドに仰向けになり、冷た〜いジェルをぬられてエコーで首を確認。

そのあと先生がエコーを見ながら説明してくれました。
「2.5cmくらいの腫瘍が右甲状腺にあります」と。
「ただ悪いものではないので、別に心配することないですよ。段々と大きくなるかもしれないので、大きくなってきて美容の面で気になれば取るといいですよ」。というような結果でした。

ほっと安心した私は、確かに触るとわかるけど見た目は全然わからないし、特に症状もなく生活に支障ないからそのままでいいや〜と放って置いてました。

□まさか、癌!?


それから時が流れて、職場の健康診断(2021.夏頃)にて

胸部CTとDrの診察で右甲状腺に腫瘍があることを指摘されました。

以前見つかっているものだったので、やっぱり引っかかるよね〜。と驚きもしませんでした。

健康診断の結果が自分の手元に来た時、要検査の文字と甲状腺腫瘍というのが書かれているのを見て、なんだか毎年引っかかるだろうし、要検査って言われ続けるの嫌だな〜。とりあえず、詳しく検査してもらおうかな。と思い、
近所の甲状腺に詳しい先生がやっているクリニックを探して受診してみました。

先生に胸部CTで甲状腺腫瘍があったことを伝えて、触診をされました。
「確かにありますね。結構大きい」と

エコーでもみてみましょうとのことで、エコーで確認されました。
一旦エコー検査を終え、再び診察室で結果を聞きにいきました。

右甲状腺に3cmくらいの腫瘍がある。良性腫瘍なことが多いけど、先生の経験上これは癌の可能性が高い。癌の中にも種類はあってこれは乳頭癌じゃないかと。リンパ節も腫れてるから転移してる可能性もある。とのことでした。

まじか。まさかのガン。。。!!!と衝撃を受けました。

もっと詳しい検査を受けないと断定はできないけど。
良性だったら取らなくても悪さはしないし、そのままでもいいけど段々とゆっくりだけど大きくなると思うから取っちゃってもいいかも
悪性だとしても、癌と言っても甲状腺の場合他の癌とちがっておとなしい癌で、進行はとってもゆっくり。予後も良好な癌だから、そこまで心配しなくても大丈夫。とのことでした。


そこで医師に甲状腺癌の手術で有名な病院を3つ紹介していただき、
両親にも相談してある病院に決め、診察に行きました。

□甲状腺乳頭癌と診断された...

1回目の受診・診察

コロナ禍ということもあり、初診は紹介状がないと診察ができない状況でありましたが、めちゃめちゃ混んでる、、、、1時間以上待ったな。。

先生の診察にて今回も触診からのエコーです。(もう慣れたものです。

先生の診察結果から、右甲状腺腫瘍ありますが、ほとんどの方が良性で見た感じも良性じゃないかな。と。リンパ節の腫れも転移ではなく、風邪の時に腫れているような感じのもの(←すみません。ここあやふやです。取りあえず転移ではないんじゃないかなという見解でした)。
ただ、細胞を取って検査をしないと本当の診断がつけられない。と(そりゃそうだ)
なので次回細胞診をすることとなりました。また、肺への転移の可能性もあるとのこと、、、(゚∀゚)

先生の見解を聞いてホッとした自分がいました。やっぱり人間というものは、自分にとって嬉しい結果を言われた方を信じたいものなんですね。その時は良性だなきっと。よかった。という気持ちになっていました。(もし癌で肺にも転移してたら、、という不安も抱えつつ)

その日は血液検査と胸部CTをして終わりになりました。

2回目の受診

この日は細胞診。比較的空いており対して待たず案内されました。
初めての細胞診に少しドキドキです。

▷細胞診とは??
 甲状腺結節性病変の診断のため行うもの。
 質的診断(良性か悪性か)と、組織型(乳頭、髄様、未分化がん)の診断の推定が出来る。
 ただし濾胞がんと濾胞腺腫の鑑別は出来ない。
 (詳しくはこちらのサイトが参考になります)


ベッドに仰向けになり、ジェル塗布。
エコーで腫瘍を確認
シリンジに長ーい針がついたものを腫瘍に向かって穿刺
数秒で針抜いて終了
圧迫止血して絆創膏をつけてもらって終わり 

痛みは最初チクッときて押されているような感覚。思ったより痛くなかったです。
一瞬だったのであっという間です!結果はまた後日来院。

3回目の受診・診察 

いよいよ結果が明らかになる日です。良性だよきっと。と思いつつ不安な気持ち。。

診察への待ち時間が非常に長く感じました。
そして細胞診の結果、《悪性で甲状腺乳頭癌》です。とのこと

うわーーー。ちょっと覚悟はしていたものの、いざ癌と言われるとショック。
でも実感が全然湧かなかったです。。なんだか無になっていた気もします。

しかし肺への転移はなさそうとのことでした、、これは安心しました。。
この時も先生から甲状腺乳頭癌は大人しい癌で進行もゆっくりだし、予後も良いのでそこまで心配しないでくださいね。ただ癌なので手術は絶対必要です。と
手術は内視鏡でできそうです。と先生がおしゃったのでとっても安心しました。
なぜなら甲状腺の手術は首を横にガッと切開するので傷跡がとても気になってて、私の腫瘍も大きめなので内視鏡は難しいかもと思ってました。私がオペ室で勤務していた時も首を切開するのが主流で内視鏡はまだ始まっていなかったと思います。。。(甲状腺の内視鏡下手術は先進医療なんです。
あと血液検査の結果は、甲状腺のホルモンは正常に出てます。とのことで、安心しました。

□今後の治療計画


次の外来では、造影CTでリンパ節への転移がないか確認し
科の教授と検査結果や手術のことや入院についてとか今後のことを話すこととなりました( ◠‿◠ )



次の投稿では入院までのことを書きたいと思います!

最後まで見ていただきありがとうございました (^ν^)

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