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非日常的に慣れて日常になってしまった話。

ただつらつらと書いた文章です。
そこまで意味はない。


こんなに世界各国で大変なことが起きていて、
お家時間が苦痛だと言っていて、
緊急事態宣言という経験のない状態ができた。
のにも関わらず
つくづく人間はしっかりと慣れてしまうものだと思う。

「ここを乗り切れば」という気持ちを保ち続けていた自粛期間。
「お家でも快適に過ごしたいよね」と、落ち着いて迎えたい夏のために前向きに捉えていた自粛期間。

順応するのは悪いことではないし
環境に早く慣れるのはむしろいいことだ。

けれど
違う意味で慣れてはいけないことに慣れてしまった。

増え続ける感染者数に
速報で流れる過去感染数の更新に
毎日流れる関連ニュースに
マスクでの往来に。

自粛疲れ、という言葉が飛び交ったのは、6月の頭。
わずか2ヶ月。
自粛慣れしてしまったし、新しい生活様式として提示されたものに対しての意識はなくなりつつある。

テスターのないコスメコーナーに
一度も正規値段で並ばずセールになる夏服、
着る機会を奪われた春服。

日常ではなかったはずなのに、非日常であったはずなのに。

「いつまで続くんだ」
と思いながら、
心のどこかで、「もうこのまま生活して行くのでいいんじゃないか」
と思い始めてしまった。

よくないことは重々承知だし、不謹慎だとも思っているのだけど、
まるで別の世界のことのように、ニュースを見てしまう。
明日は我が身と思いつつ、身近に感じられない。

こうなる前の殺人事件や、様々なニュースと同じように。
どこか自分にも関係なく感じる。

それでも、やっぱり同じ世界で起きていて、

今日も2時間だけの外出に、
入店時の消毒、
荒れた手のケアをする夜に、
インスタグラムで映る行くはずだった旅行先に思いをはせる。

そんな日常に、慣れてしまった8月。
気がつけば、もうあと4ヶ月で、2020が終わる。
みなさんいかがお過ごしですか。

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