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毎年9月8日のみ仏像公開「宝林寺」は薬師如・釈迦・阿弥陀如来は蔵王権現になる【京都】【亀岡】丹波王国シリーズ

「ほうりんじ」と読む。毎年9月8日「薬師祭」のみ重文の仏像が公開される。宝物館には「薬師如来坐像@重文」と「釈迦如来坐像@重文」と「阿弥陀如来坐像@重文」を安置している。現世・来世・過去を示す方式で、時代が進むと「蔵王権現」様式に変わる。その代表が奈良吉野・金峯山寺である。


変更履歴



▼HP なし

▼アクセス

京都府亀岡市宮前町神前狭間27
 ※拝観ですが車しか難しいかも。。因みに駐車場は12台ぐらいです。

▼本尊と脇時

「薬師如来坐像@重文」と「釈迦如来坐像@重文」と「阿弥陀如来坐像@重文」

▼見どころ

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一番右の来世「釈迦如来坐像@重文」は像高141.5cmと最も大きく表情も1番厳しく引き締まっている。中央の現世「薬師如来坐像@重文」は像高120.5cmで、四角く顎回りに量感を持った、厳しめに感じる顔をしている。左の過去「阿弥陀如来坐像@重文」は像高139.5cmで、定朝様式のため穏やかで静かなたたずまい。釈迦如来だけは両の足の間から衣文が垂れ落ちる表現がされている。顔の表情の違いなど、全体の印象は似通っているが印相などは違う。雰囲気は丹波篠山・大国寺か丹波・達身寺に安置されてそうな如来で、達身寺工房作なのかもしれないが、お腹はメタポになっていないので違うかも。見仏していて、釈迦如来と薬師如来は逆では?と思った。理由は釈迦如来の顔が京都南山城の木津川市にある浄瑠璃寺や南明寺の「浄瑠璃式薬師如来坐像」に似ている気がしたから。最後に釈迦如来坐像前に持念仏と思われる十一面観音立像も安置されていた。

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石庭にある立派な九重石塔は鎌倉時代の様式で、国の重要文化財に指定されている。本堂には円心、則祐の木像や円心の遺品も所蔵されている。

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 秘仏3体と九重石塔は、同じ神前にあった古刹・寶釈寺のものだったそうで、1573-92年に明智光秀の丹波攻めの際に寶釈寺が焼失してしまい、宝林寺に移されたそうな。この寺自体は江戸初期に創建された寺で、赤松家の菩提寺のようだ。豊かで静かな自然の中にひっそりと建っている。

 最後に、この後に参拝した佐々尾神社の由緒では、ここの三尊は伝教大師・最澄の開山の「神護山慈眼寺」があったが、廃仏毀釈でこの寺に安置したとある。。どっちが正しいのか・・?

▼セットで行くところ




▼旅行記

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