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唯一無二の超国宝・願徳寺!特異印相の薬師・勝持寺【京都】【大原野シリーズ】

「菩薩半跏像@国宝(伝如意輪観音)」と特異な印相を持つ「薬師如来坐像」を持つ寺へ!この寺は歴史的につながりがあるので一緒に書きます。
ちなみに勝持寺の薬師如来坐像の薬壺から薬を摘まもうとする印相って、秦氏の氏寺「広隆寺」の秘仏・薬師如来立像と繋がっているのか?とも思ったり・・。

変更履歴
2021/11/29 紅葉狩の写真をペタペタ
2021/09/15 初版

▼HP

▽願徳寺(公式HPなし)

▽勝持寺

▼アクセス

願徳寺:京都市西京区大原野南春日町1223-2
勝持寺:京都市西京区大原野南春日町1194

▼本尊と脇時

※後述の「▼みどころ」参照

▼見どころ

▽願徳寺

勝持寺の隣にあるお寺で、通常山門は閉じているのでインターホンを押すことになる。

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↑昔。↓2021年の写真。階段右下に由緒(説明看板)が追加されていますね。

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 願徳寺には本尊の「如意輪観世音菩薩像@国宝」の他、「薬師瑠璃光如来像@重文」や「青不動明王画」、「聖徳太子二歳像」など、貴重な仏像が安置されているのだが、本尊のインパクトが強すぎて、他の記憶がない・・。というぐらい、美仏がここにある!

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では感想文です。

「それではこちらへどうぞ」と通された部屋へ。


「暗い・・・見にくい」と思いつつ、説明が始まる。

ある瞬間、灯りが着いた瞬間、目の前に美仏『菩薩半跏像@国宝(伝如意輪観音)』参上!!呼吸している感じがします。半跏像では作例の少ない右足踏み下げの像で、2体あった左右対称の脇仏の1体が残ったという説もあるようだ。かやの一木造りで、色彩や金はなく黒一色!
奈良・中宮寺、京都・神護寺、京都・蟹満寺、奈良・當麻寺などと同じく、大陸から伝来した仏像様式を日本式仏像様式へ移行しているときの作風に感じた。

2021年の拝観
 コロナ禍に伴い、説明はなし。自分で部屋に入って灯りをつけて、終わったら、消すということになっていた。。

この仏像を観た瞬間、蟹満寺「薬師如来」の横に並べて、中宮寺の「菩薩半跏像(伝如意輪観音)」の3体で見たいという煩悩が生まれました。

まだ見るのか?という妻を無言の圧力に屈し、一時期、ここの本尊が身を寄せていた勝持寺へGO!

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▽勝持寺

679年に天武天皇の勅によって神変大菩薩役の行者が創建したのが始まり。791年に伝教大師が桓武天皇の勅を奉じて再建。

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花の寺でもある。境内と桜と紅葉の写真は公式HP参照で。宝物館には正法寺の「三面千手観音立像@重文」と同じく、珍しい薬師如来坐像などが安置されている。

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上は門から本堂などを撮り、下は門を通って振り返りの写真。

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▽本堂「阿弥陀堂」と瑠璃光殿


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 宝物館の「瑠璃光殿」には本尊「薬師如来坐像@重文」で、脇侍に日光・月光菩薩立像、十二神将とチーム薬師が勢ぞろい。そして両端には「仁王像@重文」が安置されている。

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↑薬師如来像坐像@重文 と 胎内仏@重文

 本尊は鎌倉時代作で、特色は印相である。両手とも親指と中指で丸をつくり、左手は下に、右手はその上に持ってきて、薬を摘みあげる仕草である。これは智吉祥印という印相であり、そう秦氏の氏寺にある薬師如来立像と同じである!よく読むと由緒にもその旨が書かれている!!

 本尊の前にはその胎内仏という像高9.1cmの「薬師如来坐像@重文」が安置されてい。胎内仏は平安時代の作で、チーム薬師は鎌倉時代作のため、胎内仏は藤原氏か皇族の誰かの持念仏だったのではとも思った。
 これが、事実になったら国宝になるかも。この地域には国宝になるかもしれない仏像が多いと思っている。る。

↑チーム薬師(薬師如来@重文+日光・月光菩薩立像+十二神将)

薬師如来の脇侍には日光菩薩と月光菩薩と決まっており、これを薬師三尊と言われる。そして、この三尊をお守りするボディーガードが十二神将で、コンプリートされている。

冒頭でも記したが、広隆寺のチーム薬師とつながりを感じるのは私だけか?あの印相は広隆寺から影響を受けた?

↑金剛力士像@重文(仁王像)

 500m山麓の仁王門に安置されていた、像高3mの「金剛力士像@重文」は1285年のもので、湛慶後の運慶本流を引き継いだ慶秀・湛幸(湛康)とのこと。玉眼ではなく黒石を嵌め込んでいるのは制作費の都合か材料費の高騰かは不明。寄木造りで運慶派の湛康・慶秀の作だそう。

瑠璃光殿からの境内写真。

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瑠璃光殿からの境内写真です。ちなみに紅葉(椛)は自生したらしいですね。自生したので、庭師が計算して作ったものではないことから、映えるものを期待すると難しいかも。ここは自然美ですね。

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▽境内の風景

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▽不動堂

勝持寺は古くから桜の名所として知られ、西行ゆかりの寺として知られるが、一般的には花の寺で紅葉も紹介される寺。明王堂の紅葉を見上げながら、お堂を見に行く。

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階段を上る。

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お堂を覗くと本尊部分はシースルーで、目を凝らすとお堂の向こう側の岩の穴に不動明王石仏っぽいのが見れる。お堂の背後に回ると、直視できる!

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本尊に背中を見せて、逆にお堂内の写真を撮ると本尊気分!?階段を下りると有名な「西行桜」がある。

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▽境内奥の桜が丘

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▽大原野神社方面

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これを進むと長岡京の春日大社こと「大原野神社」ですね。

最後に市内の写真。

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▼セットで行くところ(旅行記)


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