【発想力を鍛える】アイデアの見つけ方5ステップ
良いアイデアが何も思いつかない…
考えることすら億劫です
同じことで何カ月、何年と悩んでる…
こういった悩みを解決するため、今回は良いアイデアの作り方をお話しします。脳が「思いつく仕組み」を知れば、アイデアはあっさりと出ます。
これを理解できている方と、感覚でアイデアを出そうとする方では、メンタル的にも成果的にも大きな差が生まれます。
今回の記事を実践して、
ムダに悩まず考えられる
アッと驚かれるアイデアが出せる
仕事、人間関係、悩みを激変させる
こんな状態になっていきましょう。
アイデアは0から生まれない
「0→1」と、何もない「無」からアイデアが生まれることはありません。
これは、良いアイデアを、早く出すために最も重要なことです。多くの人は「無」から、つまり自分の中からアイデアを生み出そうとします。
この発想は、最悪の事態を招きかねません。大抵何も生まれずモヤモヤして終わる。最悪の場合、既にあるアイデアを掘り起こしてしまう可能性も。
あなたは、「車輪の再発明」という言葉をご存じですか?
アイデアを0から生み出そうとすると、確実に「車輪の再発明」をしてしまいます。既に誰かがまとめたサイトを作ったり、自分が作ったことある作品をもう一度作ってしまう事も。
これは、アイデアが「無から生み出せる」というカン違いによって起こります。アイデアは0から出ません。
アイデアは、あなたの周りに既にあるアイデアを『掛け合わせて』生み出すのです。
『Uber』もかけ算で企画された
組み合わせるだけで、世界を変えるほどのアイデアだって作れます。
世の中の革新的なアイデアや発明は、すべて組み合わせで生まれています。画期的なアイデアも、既にある知識を組み合わせ、かけ算したものです。
例えば、「Uber」。革新的な配車サービスで、世の中のインフラ業界に革命をもたらしましたよね。実は「Uber」も、「組み合わせ」で生まれました。
Uberのビジネスモデルをシンプルに言うと、「稼ぎたい一般ドライバー」と「移動したい人達」の間に入るです。
今までは、インスタントな移動はタクシーしかなく、料金は高いし、供給者も限りがある状態でした。ニーズが満たされず、不便な状態です。
そこでUberは、「稼ぎたいニーズ」と、利用者の「もっと安く便利に利用したいニーズ」を組み合わせたのです。
画期的ではありますが、ここに「0→1」の発想は何一つありません。既にあるもの同士を組み合わせたのです。これを、リノベーションといいます。
良いアイデアに必要なのは、「0→1」のイノベーションではありません。既存のアイデアを借りてかけ算する、リノベーションが重要なのです。
アイデアを自在に作り出す方法
それでは本題です。具体的に、アイデアをかけ算して作り出す方法をご紹介します。ジェームズ・W・ヤング氏の著書、「アイデアのつくり方」で紹介される考え方がとても有用です。
本書では、アイデアの出し方を上記のように紹介されます。実は、これも、かけ算の発想があるんです。それぞれ見て行きましょう。
情報収集する
アイデアを出すためには、知識が絶対に必要です。何もないところから、何かは絶対に生まれません。まずは、情報収集をしましょう。
その際、集めてほしい情報は以下の2種類です。
テーマに特化した専門的な情報
関わりない幅広く一般的な情報
専門的な情報は、画期的なアイデアの土台に不可欠。「誰よりも詳しくなる」ぐらいの意識で、深く知識を入れてください。
一方で、関わりない幅広く一般的な情報を集めるときは、とにかく広く浅くを意識してください。知識がつながるポイントを作るのが目的です。健康や人間関係、歴史、数学、美容…なんでもいいので、取り入れましょう。
僕は、ライターのお仕事をいただく際には、そのジャンルの入門書を2冊ほど読みこみます。それと並行して、映画やマンガ、本を通して、一般教養にも触れるようにしています。
この2つの作業が、次の「アイデアのかけ合わせ」でとても役立ちます。
得た知識を咀嚼する
専門・一般知識の2つが深まったら、次はその知識を咀嚼します。つまり、かけ合わせる段階です。
それぞれの情報につながりはないか?
そもそもの課題・ニーズは正しいか?
このテーマを過去の偉人が捉えると?
ハゲというテーマを女性から捉えると?
などなど、考えうる限りの咀嚼を行います。1つの情報を多角的にとらえたり、つながりを見出していきましょう。形にこだわらず、ひたすら情報を咀嚼してください。
ブログを例にあげましょう。あなたが取り組むジャンルの専門情報と、一般情報をかけ合わせ、面白いアイデアを出しまくるんです。すると、
おもしろいコンテンツの企画
読者に刺さるキーワードの発見
読者に負担ない解決策のオファー
など、画期的なアイデアが面白いぐらい出てくるでしょう。
情報を咀嚼するのは、ひたすら考えるということ。やってみると知恵熱が出るほどきついです。でもこの段階では、咀嚼回数を増やし、とにかくたくさん考える出すことだけに集中してください。
アイデアを思いつく限りスピーディーに紙に書き出す、『ブレインダンプ』という方法もおすすめです。参考程度にどうぞ。
何もしない
知恵熱が出るぐらい考えた後は、一旦すべて手放しましょう。テーマ関連の思考を全てストップします。自分の趣味や好きなことに打ち込んでOKです。
こうして離れたとき、一番良いアイデアがパッと出てくるんです。
理由は単純です。脳みそは、必死に考えてきた情報から離れても、無意識にその情報について考え続けています。そこで意識的に全く違う事に目を向けることで、2つの情報に再びかけ算が起こるんです。
結果、意図的にひらめくことができるんです。おもしろいですよね。
アイデアが生まれる
少しでも出てきたアイデアは、即メモしてください。忘れないようにして、できればいつでも目に入る場所に置いときましょう。
自分の記憶力を信じてはいけません。アイデアは「一瞬」頭の中によぎることが多いですが、メモを後回しにすると余裕で忘れます。
PCのメモに即書き込む
スマホのロック画面にする
寝床、風呂場、ポケットにメモ帳を常備
私は、「アイデアを絶対に逃がさない」意識で取り組んでいます。あなたも、出たアイデアを忘れず形に残してみてください。
アイデアを形にする
最後に、良いアイデアを形にしていきます。ほとんどの人が、良いアイデアを出して満足。「また今度」と結局形にせず終わります。次世代の「Uber」になるアイデアは放置され、メモ帳の奥深くにしまわれてしまいます。
なんとか本気で形にできないか?
あの人に頼めば作ってもらえそう。
周りからアドバイスを貰ってみよう。
以上のように、メモを書いたらもう一度見直し、良いアイデアは本気で形に変えていきましょう。
ちなみに、周囲に聞くのは、アイデアを見つめたり、形に変えるときのコツです。「これどう思う?」と、友人や家族、同僚に聞いてみてください。
例えばブログだと、自分の記事を周りの人に読んでもらい、評価してもらうといいです。意外なアイデアや視点が見つかるかもしれませんよ。
このように、周囲の人も巻き込み、アイデアを本気で形に変えてください。
アイデア思考法で発想力を豊かに!
今回は、アイデアが生まれる過程を具体的に紹介しました。まとめると、
アイデアは既存のモノの「かけ算」で生まれる
情報を広く深く集め、色んな角度でかけ合わせていく
出たアイデアは必ずメモして、形に変えていく
といった感じです。多くの人は「なんとなく」アイデアを作りますが、今回の内容を実践すれば、狙って良いアイデアを生むことができます。
また、アイデアは形に変えてなんぼです。難しく感じる方も多いでしょう。でも、アイデアは所詮「既存A×既存B」です。形にするときも、既にあるAとBを別々に調べればOKです。
ハードルを上げすぎず、まずは調べるところから始めてみてくださいね。