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もう戻れない人生の忘れたくないことを、いつでも拾い集められるように。

なんだか、自分が「良いの撮れた!」と思っても、SNSでいいねがつかないと「あれ?」とその写真自体の価値を疑ってしまったり。
フォロワーが減ると、「なんでだろう?こういう系統は載せない方がいいのかも」などと考えてしまったり。

1年半前くらいから月に数件カメラマンとしてのお仕事をいただけるようになって、嬉しさと、もやもやが日々あって、この道から離れるか、もっと本気になるべきか、不安と怖さと期待とが入り混じって、どうにもならないまま、ポツポツといただくお仕事は一生懸命にやりながらも、自分がどこに向かっていけばいいのかが分からないままでいました。

昨日、息抜きに一人でシーシャに行って、noteを開いて、ふと目に入った記事が
私のこの気持ちを言語化してくれていてかつ、大切な結論を突きつけてくれました。


私も、自分の撮った写真で好きなものを振り返ることで
今一度、写真というものを 自分自身を 洗いざらい見つめ直したいと思いました。


私が、余計なことを考えずに撮った、自分にとっての好きな写真。
それらを振り返ってみたくて、久しぶりにnoteを書くことにしました。

そうしたら、何のために写真を撮るべきか、気がつきそうだと思って。


〜〜〜



はじめて買ったカメラ Canon kiss x7i を持って出かけた、深夜1時。


恋をしていて、自分の見ている景色がいちばん綺麗で映画みたいで
残しておきたくて買ったカメラ。
今思えば、最後の恋になることを、どこかで予感していたのだろうか。


静かで色濃い光が魅力的だった神社。


インドアな私は、連れ出してもらえないと外に出なかったけど、
無邪気に「ここいこ」「これしよ」と言ってくれる人に連れ出されて
寝静まった街をよく徘徊していた。


なんかふざけてる。


綺麗な横顔と光が相まって良い感じ。


なんかすごい良い笑顔。自分で自分の首絞めてるの謎だけど。


楽しそう。


そんな私たちを誰かが見ていた。


街灯の下に立つだけで絵になる存在感に嫉妬した。


朝までいろんな場所を歩いて回った。


私はいつも後ろ姿と横顔ばかり見てたな。


歩道橋の下は、車が走っていなくても信号が動いていて。
この人がいなかったらこんな夜の美しさは知らなかっただろうと思う。


普段吸わないタバコを吸ってもらったりして。


満面の笑みとかじゃなくて、こぼれちゃってる笑み、
見返すとなんかそのときのこそばゆい気持ちを思い出す。


日中だったら車や人が多い道も、誰もいなくて、この世界にふたりしかいないかのような、
開放的で自由で ちょっと緊張 独特な空間だった。


ただそこにいるだけで、絵になる、それが嬉しくて悔しくて
ただ撮ることしかできなかった。


それからもよくこうやって写真を撮りに出かけた。
私が転職決めて、入社日の前日、なんか猛烈に不安で
どうしようってなってたら、何も言ってないのに
「レンタルチャリ乗って適当に写真撮りに行こう」みたいになって
非現実にギリギリまで繋ぎ止めておいてくれて助かったこともあったり。
(朝まで遊んだので、初出社日はほぼ寝ずに行ったせいで、覚えていない
 でも、この夜のことはとても覚えている)


夜景と後ろ姿。


横顔と、キラッと光ったピアス。
知らない間にあけていたピアスがなんか寂しかった(今思うと謎の感情)。


商店街の駐車場の屋上。



彼もたまたま同じカメラを持っていて、真剣に何かを撮っていたので
離れた場所から、なんだか微笑ましい気持ちでシャッターを切った。


周りをうろうろしながら撮ってたらバレた。なんか嬉しそう。


反撃されて、どんな顔してればいいか焦った。私どんな顔してたんだろ。


新しい仕事が始まって、
私はまたまともな社会人のフリをする日々がはじまったけど
私たちは何も変わらなかった。

一瞬一緒にバンドを組んで、
スタジオ行ったり曲作ってくれてそれ練習したり。

ギターケース、斜めすぎる笑


暑そう。


いろんな時間に写真撮ったけど
やっぱり誰もいない夜がいちばん好きだったな。


名古屋駅すぐの道ですら、車が全く通らなかった深夜。


今見返すと、笑い方にらしさが出てる気がしてなんだか懐かしい。



関係性が変わりながら、写真も変わっていったように思う。
弾丸で決めた2泊3日の沖縄旅行で撮った写真は私が一番好きな写真。



自分の撮った写真で一番好きな写真。
フィルムカメラで空だか海だかを撮っているところ。
言語化は得意なはずなのに、ただただ ”なんか好き”。


なんだかとても気持ちの良い写真。
生きてるだけで絵になるのなんなんだろうね。


風でふくらむTシャツと、なびく襟足と、ずっとあっちのほう眺めててこどもみたいな立ち姿が良い。


満足げ。



暑くて暑くて、私はすぐに不機嫌になり「あついむり」を連呼していた。
外にいる間は暑すぎて写真を撮る余裕もなくなって
この写真以降は室内の写真しかなかった。笑



何を買いに行ったか忘れたけど百均に寄ったときなぜかネイル買ってて
「塗ってー」と言われてタコライス屋さんの駐車場で塗らされたネイル。
沖縄から帰ってハゲハゲになってもずっと新しくしてなかったの見て、ちょっと嬉しかったんだよな。


海へ続く階段。


ホテルの部屋から見た海。


パラソルの色が可愛い。



海も空も広い。



洞窟に行ったり、商店街に行ったり、スケボーパークに行ったり、気ままに過ごした。
自然がどこにでもあって、自由を感じた。


助手席から、ハッとした風景。


1日目が暮れていく空。



帰るためにそろそろ空港に行かなきゃね、の時間。
あいにくの天気が逆に良い味が出ていてスモーキーな感じが好き。


この人との毎日が残せることが私に撮っていちばんの撮りがいだったと思う。


忘れていたな、なんでカメラを買ったのか。


カメラを買ったおかげで、
もう二度と戻ってこない、自分の歴史を
鮮明に残すことができた。

あの頃は当たり前にあった毎日が
今はもう、宝物。


今を、感じたまま見たままに残しておくと、
いつかの自分の宝物になるんだな。


他にも自分が撮った写真で好きなものを振り返ってみようと思う。


一人暮らしの家で、柔軟剤をこぼした。


絶望しつつ、撮るか!ってなって、撮った写真。
意味がなくて好き。


汚いけど、狙ってはできない雰囲気。
こんなときに撮るを選択した自分の感覚、悪くない。


夢中で撮っていた。無で。



電車の窓。



駐車場のカラス。



雨上がりの草。


思い出の本屋さん。



傘。



新幹線、デニムパンツ。



濡れたレンガ。



たっぷりとした水たまり。



鏡に映る、自分の手。



川沿い、月。



撮ったあとで気づいた、飛行機。



お気に入りの服の光沢。



自分の手と本当によく似ていた、元彼の手。



一人暮らしをしていた102号室の隅。



元彼にもらった花を故意に枯らして捨てた。



目が覚めた瞬間から絶望感があった朝。



無意味に水道を目一杯ひねって無心で写真を撮っていた。病んでたのかな。病んでたな、多分。



友達が泊まりにきて急遽始まった撮影会。


絵に味がある友人が置いていった落書き。



遠距離恋愛になる前、友達だった人の、後ろ姿。



公園と太陽と活字。



花瓶だけど、花って面倒で、物入れになった。



お香とライター。


透明感。


無機質が大好きだった。



彼氏(現在の夫)と同棲をはじめて一人時間が激減し
ある日彼氏が飲み会か何かで遅くて、
一人で泡風呂入って写真撮ってたのしんでいた夜。


お酒と音楽って最高、と実感した夜。



無駄に買って増えちゃうライターをワンカップの空き瓶に詰めている。



脱ぎ捨てた服と充電中のヘッドホン。



過酷な撮影での試し撮り。



撮影で忙しなく動く、大親友。



真剣な大親友。



パワフルで頼れる大親友。



とにかくすばしっこい大親友。



ディズニーに行ったときの妹。



意味とかなく、撮ってみたくて撮ってみただけの写真。



目には見えない美しさがそこにはあった。


癖になり、何度もシャッターを切る。


刹那的で好き。




振り返ってみると、今の夫を撮影した写真には
そこまで感動しないのに
今はもうなかなか会えない友達や
二度と撮れないであろうものに心打たれる。

夫のことが大好きで、一緒にいる時間がいちばん幸せなのに。


きっと、
「もうない。でもあった。」と確かに思える写真が
私は好きなんだろう。

ずっと一緒だと決めた人の写真より
もう会えないと決めた人の写真は美しく感じる。

もう見ることができない瞬間を残してくれる写真を、誇らしく思う。


未来は分からない、それなら
今ある確かなものにとにかくシャッターを切っていくこと
それがいちばん、この先の自分の宝物を増やせるのかもしれない。


それと、写真をたくさん撮っているのに
自分が「この写真好きだ」と思い続けられる写真は
思いのほか少ない。


大事な時間にカメラを持っていないことが多いのかな。


もっと、フラットに、あたりまえにカメラを手にしていたい。


戻れない人生の、忘れたくない記憶をいつでも拾い集められるように。


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