インスタのストーリー介して察し合うことしかできないぐらい不器用な私たちだったからさ
去年は、気づいたら桜が咲いていて、知らぬ間に散っていて、一緒に見た桜はちょっと葉っぱが多かったんだよな。
でも今年は満開のタイミングで一緒に花見ができたから良かった。
彼と過ごす春は今年でたったの2回目だ。
私も彼もこれまで、「会いたい」だけで会ったことはなくて
毎回ご丁寧に口実を作って会い続けてきて
微妙な気持ちの変化にぴったりの曲があったときは
ストーリーにスクショを載せて匂わせて
そんなことの察し合いで
言葉で気持ちを交わしてきたのは数えられるほどしかなかった。
でもそんなところも好きだったし、私たちにはきっとそれがベストだった。
これからもそんな毎日の積み重ねで
なんだかんだずっと一緒にいるもんだと本当に思ってた。
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だけど、一冊のノートが私を変えた。
2月、半年くらい前に仕事で出会って何の気なしに仲良くしていた歳下の男の子がうちにノートを忘れていった。
最初わざと置いていったのかと思って中を見てしまって、少し読んだら、感情を整理したり、吐き出すためのノートだった。見ちゃいけないやつだ、と思ったけど止められなくて、読み進めたらそこには私のことが2ページに渡って書いてあった。やね氏ちゃんは俺と付き合う気が無いんだから割り切ろうとか、そういう内容があった。それを読んで、”ノートに書いて自分に言い聞かせなきゃいけないくらい、私はこの子に無理をさせてた?”と思った。数秒たって、その言葉がそっくりそのまま自分に返ってきて、「noteに書いて自分に言い聞かせなきゃいけないくらい、私は彼(桜を一緒に見た、いつもの彼)に無理をしていた?」と思った。それまで、無理をしている自覚はまるでなかったから、衝撃的な気づきだった。
そこから私は「人に無理をさせないように、ちゃんと向き合おう」ということと「無理をして人と付き合うのはやめよう」ということを決めた。
ノート事件をきっかけにその歳下の子とはなんでも話せる関係になり、本当に話すことが楽しくて、どんどん信頼が積み重なっていくのを感じるようになった。好きだという気持ちも、勇気を振り絞ってわざわざうちに来て言葉にしてくれた。正直迷う気持ちもありながら付き合うことにしたんだけど、付き合ってからはお互いもっと心を許せるようになって、今では迷っていたことが信じられないくらい彼氏のことが大好きだ。
私にnoteがあったから、忘れられたノートの背景まで汲み取ることができたし、逆に言えばもしnoteがなかったら、”こんなこと書くなんて”で終わっていただろうと思う。
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そんなことがあって、だから冒頭に書いた彼と桜を一緒に見たとき、もうすでに今の彼氏と付き合い始めていた。でも、彼氏ができたことを言えなかった。他の人と付き合うなんてあり得ないと思っているだろうなと思うとなんだか心苦しかったし、やっぱり彼と真面目な話なんて照れくさくて話せなくて、これはこれからも言い出せそうにないなと思った。だから手紙にすることにした。
今の彼氏にもモヤモヤすることはあっても、本人にそれを話して解決できてしまうから、一人でnoteに書く必要がなくて、彼氏も思ったことを直接言ってくれるからきっと大丈夫だって思うことができて、これから私は何をnoteに書くのだろうかと想像がつかない。もしかしたら、もう書くことはないかもしれないし、今まで通り自分ですら想像できなかったことをまた書くのかもしれない。
これまで、本当に何度も彼について一人で考えてnoteに書いて、最後だけ本人にちゃんと手紙で伝えるってことになっちゃったけど、自分に向き合うためにはじめたnoteだから、最終的にちゃんと自分にとっての選択ができて良かったと心の底から思う。
noteがあってくれて、本当に良かったです。
こんな独りよがりのnoteをスキしてくれたり、コメントしてくれたり、さらにはフォローしてくださる方がいて、本当にありがたかったです。ありがとうございました。
なんか謎に最終回みたいなこと大袈裟に書き始めちゃったけど、彼とは引き続き友達でいられたらと思うし、noteも変わらず続けていくつもりです。
ただ、私の中で一つ、noteのおかげでとても大事な気づきや学びを得たなあという気持ちで、気づいたら感謝を伝えたくなっていました。これからも、迷ったときはnoteに書き殴ろうと思います。
今思えば無理していたのかも、と思う私の書き殴りnoteたち
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