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”メンヘラ卒業のための一人暮らし”から2年。

仕事終わりの金曜日夜20:00
「久しぶり」駅前のスタバで、好きだった人に2年ぶりに会った。
今思えば、このnoteを書き始めたのも、きっかけは彼だった。


2年前、彼は当時から一人暮らしだったけど私はまだ実家暮らしで
彼のほうがひとつ年下なのになんだか大人びて見えて悔しかったし
しばらくご無沙汰だった「メンヘラな自分」に直面してしまったりして
自分を変えたいとすごく思うようになったんだよな。
だから私は彼と会うのをやめて「メンヘラ卒業のための一人暮らし」をはじめた。noteもそのタイミングで始めたのだった。

そして今。
2年の間に私は一人暮らしに加えて転職もして、そこで出会った人とお付き合いをはじめて、今月から同棲をはじめたところだ。
彼に会わなくなって、一人暮らしを初めて、転職もしたけど、結果として全部大正解だった。
大大大大正解、と言えるくらい、今の彼氏との生活や仕事がとても好きで、本当に幸せに暮らしている。

そんな毎日の中でまた、彼に会ったのは、どこにでもあるささいなきっかけ。
たまたま共通の知人と出会って、「え、彼と友達なの?!今どうしてる?元気?」と彼の話をしたことがきっかけで、お互いフォローを外していたインスタグラムをまた覗いて、今なら恋愛感情が邪魔をせずフラットに話せるかなと思ってフォローをして、そこからLINEをしてトントンと、久々に会おうかという話になった。

彼と会わなくなってから出会った人とのことをこのnoteにはたくさん綴ってきたけれど、この2年の間でいろんな人に出会ったり、仕事を辞めたり、いろいろあって、その中で変化したことのひとつとして、男女の友情も大事にできるようになった、という点がある。だからこそ「恋愛感情とか抜きにしたらきっと良い友達でいられたのにもったいなかったな」と彼を思い出すことが何度かあった。だからたまたま話せるきっかけができて、今ならきっとお互い讃えあえるような良い話ができるのでは、と期待が膨らんで会えることが楽しみだった。

そうしてスタバで待ち合わせて、久々に話ができたのだけれど、感じたのは居心地の悪さだった。でも「前のほうが居心地は良かったよね」と彼が言葉にしてくれて、共感とともに安心もした。そうだよね、私もそう思う、と素直に伝えたら彼も笑った。

二人で、どうして今この居心地の悪さを感じるのか?ということを紐解いていった。結論として出たのは「お互いが変わった。要因は、環境が変わったこと。」だった。

2年前の私はバリバリ仕事をしていろんな人に会って新しいことにとにかくチャレンジしていて、反対に当時の彼は比較的慎重になっていて、自分の強みは何かとかとにかく自分に矢印を向けて考え続けていた時期だった。
それが今は、彼も私と一緒でこの2年の間に転職していて、今度は彼のほうがとにかく仕事を頑張っていて新しい人に会いまくってチャレンジングな毎日を送っていて、私は、いろいろチャレンジした先で行きついていた「仕事か趣味か」の分岐点で立ち止まったまま、慎重になってしまっていた。

そんなこととも知らず、お互い過去のイメージを抱えたまま会ってしまったから、私は「今の私なら彼とゆっくり話ができるかも」と思っていたし、彼は彼で「今の俺なら同じ目線で今後やりたいことを話せるかも」と思っていて、いざ会ってみたら思ってたのと違って。
よくよく話してみたら「あれ?入れ替わってる?」って君の名は状態になってしまった。

でも、話し始めて1時間が過ぎたくらいから、少しずつ居心地の良さが生まれつつあった。彼と話していて、スタンスだったり日々の生活は2年前とは違うけれど、変わらない部分も見えてきた。言葉を選んで話すところや、自分を俯瞰で見て今どうする”べき”か考えて自分に言い聞かせて自身を鼓舞するところ、そうやってストイックになって自分を無理させてしまうところ。そしてそれは全部、自分にも当てはまるし、自分もこんなふうに頑張ってたんだよなと、過去の自分を見たような気にもなった。と同時に、そこに共感するでもなく、どうか無理しないでとか、心配ばかり浮かぶ自分に、あの頃だったら同じ目線だったはずなのにと自分の変化も実感した。

彼と話す中で、一番印象的だった一言がある。
「帰る場所はここなんだなって思えたから、また頑張ろうと思う。」
きっと相当無理をしているんだけど、無理してるって認めたら全部頑張れなくなっちゃうからこれが普通だって言い聞かせていて、そんな中でふと私と話して等身大の自分を感じたのかなと。それが良かったかどうかは分からないけどきっとそうなんだろうと感じた。
私は彼に会って、もっと私も頑張りたいし、やれることがあるはずだと思った。彼に会って刺激を受けた、というよりは、彼と会っていた頃の自分がよみがえってきて、もう一度頑張りたいと思えた、そんな感覚だった。

「こんなに、自分の変化を実感する機会なんてなかった」とか「人って変わるんだね」「環境って大事だね」って話をして、「お互いこの2年必死に生きてたんだね」とかついついデカイ話になっちゃうあたりは、2年前に「好きって何だろう」とよく話してた私たちから大して変わってなくてなんだか笑えた。

当時は彼に好かれたいとか、そういう感情が大半を占めていたのだけれど、今は、お互い讃えあえる関係になりたいと思った。なぜなら、彼に讃えられるということは、ハングリー精神で滾っていたころの自分にも認めてもらえるってことだと思うし、とにかくたくさん思考と試行で必死に生きてる彼のことを、彼が彼自身を褒めない代わりに私も讃えたいと思うから。

でも、彼に全部を認められたいとは今は思わない。彼は同棲している彼氏のことを「刺激はないけど安定って感じだね」と皮肉っぽく言ったけど、私にとっては誰がなんと言おうと最高の男で、彼と一緒にいることが最高の幸せだ。昔は彼と自分の意見が食い違うと悲しかったのに、今はそこに自分の成長や自信を感じたりしていて、「メンヘラ卒業のための一人暮らし」の効果と捉えてもいいかもしれないな、と思った。

●自分の感情に素直になることと、相手の素直な本音を見逃さないこと。
●自分を変えたいならまずは環境を変えることと、ときおり自分を褒めること。

この2年の間で学んだことを、これから先も大切にしていきたいし、2年前に忘れてきたものを、もう一度手に取って、これからをもっと最高にしていきたい、そう思った夜でした。


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