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「キュウリ」について2012年に投稿してました。YouTube動画後編の補足。

【雑談以上相談未満  困ってなくても相談できる】フリーの社会福祉士(2001年開業)柳田明子です。

下記記事でご紹介したYouTube動画の中で、私は「半分に折ったキュウリ」について話しています。


「半分に折ったキュウリ」と社会福祉士の役割について語っているのですが、それって、私、2012年4月にブログで記事を投稿していたことだったんですよ。

ふとそのことを思い出しまして。

2012年(12年前!)の記事はコチラ

半分に折ったキュウリ: フリーの社会福祉士 柳田明子のひとりごと (asablo.jp)

ブログ本文を再掲します。

半分に折ったキュウリ 

2012年4月12日

私はNHKの「プロフェッショナル」とう番組が好きです。さまざまな分野のプロフェッショナルたちの仕事ぶりに感嘆し、“プロとは何か”を考えさせられ刺激になるからです。

先日4月9日(月)の「プロフェッショナル」に登場したのは日本料理人の山本征治さんでした。

独自の視点で日本料理を追及する彼の姿に感銘をうける中、とても心に残った言葉があります。キュウリを例えに“料理の精神”を語っておられた部分です。

「キュウリを半分に折って渡しただけでは料理ではない」とした上で、でも「これは半分に折って手に持ってかじってもらったほうがおいしいと思ったから僕はそうしたんです、あなたに」という気持ちがあったならそれは“料理”でそれこそが“料理の精神”だとおっしゃっていました。

なるほど・・と感じ入りました。

これ、私たち社会福祉士の仕事にも言えることだと思いました。

プロとしてのスイッチを入れずに会話をしているのは単なる「雑談(折って渡しただけのキュウリ)」です。だけど、“この人を理解したい”と感性をフル回転させて相手と向き合うのは、たとえそれがわずかな時間の立ち話(折ったキュウリ)であっても「プロとしての面談(料理)」になると思ったのです。その行為の“精神”いわばプロとしての“魂”の問題です。

料理人が客に最高の料理をだすことが使命で、もし「まずい」と言われたら敗北であるのと同様に、私も、社会福祉士として相談をお受けしたからには絶対に「相談して良かった」と思っていただかなければ敗北だと思っています。

60分の面談であれば、その60分のあとには「良かった」と思っていただくこと、これが自分に課した絶対条件です。継続相談であっても単発の1回限りの相談であっても、です。「なーんだ、相談した意味がなかったね」と思われることは敗北です。

料理人がまずい料理をだすのは有りえないのと同様に、歌手が下手な歌を聴かせるのは論外であるのと同様に、社会福祉士が意味のない(と相手に感じさせる)相談で時間を費やすのは、それはプロではないと思っています。

自分に課している条件を改めて奮い起こさせてくれた今回の「プロフェッショナル」でした。

面談に臨む前には「半分に折ったキュウリ」のことを思い出そうと思います。そして「半分に折ったキュウリ」を私なりに味付けしていきたいと思っています。

再掲は以上です。

改めて久しぶりにこの自分の記事を見て、12年前のアツい私に叱咤激励されている気分です。

それにしても12年前からずっと同じことを言ってるなんて、よほど印象に残って、ずっとそれを礎にしてきたんだなぁと思います。

本日は以上です。

今日も気持ちの良い一日を!

柳田明子社会福祉士事務所〰聴く・伝える・ともに考える〰(2001年開業)
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