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楽園のカンヴァス (著者:原田マハ)

著作者名:原田マハ 発行所:株式会社新潮社 平成26年7月1日発行

早川織絵(おりえ)は、倉敷市の大原美術館の監視員である。織絵は、十七年前、ティム・ブラウンと戦った。ティムは、現在、ニューヨーク近代美術館のチーフ・キュレーターとなっており、織絵に至宝「夢」の貸し出しの交渉窓口となることを要請する。

ティムは、十七年前、三十歳でニューヨーク近代美術館のアシスタント・キュレーターであった。ティムは、伝説のコレクター、バイラーの代理人から手紙を受け取る。バイラー所有のルソー作品を調査して欲しいとのこと。

ティムは、バーゼルのバイラー邸宅を訪ねる。そこで、天才ルソー研究者・早川織絵と出会う。ここで、二人は、ルソーの名作「夢」に酷似した絵「夢をみた」の真贋の判断とその根拠となる作品講評をするよう指示される。そして、勝者に、この作品の取り扱い権利(ハンドリングライト)が譲渡されることが言われる。ただし、七章からなる物語を一日一章読んで、七日目に判断する。

七章の物語とはどんな内容か。勝者は織絵かティムか。「夢をみた」は、何を目的として描かれたのか。絵画の奥深さを味わって下さい。山本周五郎賞の受賞作である。



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