マガジンのカバー画像

【無料版】短編小説集

29
Twitterで更新している140字小説を短編小説化したものたち。140字小説と合わせてお楽しみください。こちらのマガジンに掲載してある作品は、全て無料となっております。
運営しているクリエイター

#冬

『冬の終わりと春の訪れ』#18【完】

≪前へ  ――なんてことを書いてくれたんだ。  読み終わってすぐ、僕は自分の鞄の中から新…

柳川陽向
4年前
2

『冬の終わりと春の訪れ』#16

≪前へ 次へ≫  先輩とはカラオケで21時くらいまで過ごした後に別れた。先輩は、なんだかす…

柳川陽向
4年前
2

『冬の終わりと春の訪れ』#15

≪前へ 次へ≫  クリスマスのときに行ったカラオケ店と同じところへ先輩は向かった。  普…

柳川陽向
4年前
5

『冬の終わりと春の訪れ』#14

≪前へ 次へ≫  それから数日間の記憶は、正直息苦しかった。  臆病な僕は彼女にLINEで連…

柳川陽向
4年前
1

『冬の終わりと春の訪れ』#13

≪前へ 次へ≫ 「……なんで、ですか」  僕の反応に、部長は眉を下げた。  午後1時過ぎ。…

柳川陽向
4年前
3

『冬の終わりと春の訪れ』#12

≪前へ 次へ≫  遠山さんとの冬休みは、穏やかな時間の流れる日々だった。  晴れた日は部…

柳川陽向
5年前
1

『冬の終わりと春の訪れ』#11

≪前へ 次へ≫  次の日は、僕の期待通りに雪が積もった。 『学校の時計台の下に11時、とかでいい?』  朝起きると遠山さんからLINEが入っていて、その連絡になんだかとてもむず痒いような、嬉しい気持ちになった。『おけ』そう返して、身支度を整えてから学校へ向かう。家を出たときには雪は止んでいたけど、雪のせいだろう、いつもより寒く感じられた。  時計台の下に着いた時、既に彼女はそこにいて、僕を待っていた。 「おはよう」 「おはよ」  制服にコートを着た格好の彼女は、よ

『冬の終わりと春の訪れ』#10

≪前へ 次へ≫  画面に曲名が表示される。葵先輩がわくわくとした様子で遠山さんにマイクを…

柳川陽向
5年前

『冬の終わりと春の訪れ』#9

≪前へ 次へ≫  クリスマス当日。  待ち合わせ場所である駅前の時計台の下に行くと、既に…

柳川陽向
5年前
5

『冬の終わりと春の訪れ』#8

≪前へ 次へ≫ 『刻一刻と〝終わり〟が近づいてくる。それは私自身を焦らせていた。』 『彼…

柳川陽向
5年前
2

『冬の終わりと春の訪れ』#7

≪前へ 次へ≫  速水先輩は、僕の言葉に納得したようなしていないような微妙な顔をしていた…

柳川陽向
5年前
5

『冬の終わりと春の訪れ』#6

≪前へ 次へ≫ 『文化祭が終わってから、彼とはほぼ毎日部室で話をする仲になった。それはい…

柳川陽向
5年前
2