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京都 五山送り火と嵐山の灯籠流し

 京都の五山送り火と嵐山の灯籠流しを鑑賞しました。今回は灯籠流しも鑑賞したかったので、嵐山に行って送り火と共に鑑賞しました。
 送り火は仏教的行事であるため、基本的に中止や延期はしません。毎年8月16日に行います。去年まではコロナの影響で縮小していましたが、以前のような規模で行うのは3年振りです!

嵐山灯籠流しとは

 嵐山灯籠流しは、昭和24年に戦没者の霊を慰めるため灯籠による供養を始めたことに由来します。
 お盆には先祖の精霊を迎え、供養し、お送りしていますが、嵐山灯籠流しはそのお送りの行事のひとつです。
 「水塔婆や灯籠」に戒名・施名を書き、水塔婆は祭壇にお供えし、焼香します。その後祭壇にて「川施餓鬼法要」が行われ、まとめて回向(供養)します。

灯籠流し

 このように、灯籠は川に流します。

灯籠流し

 灯籠は、渡月橋付近より係の人が組み立てて纏めて運び、次々と流していきます。自分で流すわけではありません。

灯籠流し

 水塔婆・灯籠のセットは1000円で販売しています。誰でも購入出来るので気になってはいましたが、戒名が分からないのと、そもそも京都出身というわけでもないのでやめました。

灯籠流し

 川に灯籠が流れる様子は本当に綺麗で、ずっと眺めていられます。永遠に眺めていたいところですが、送り火が始まるため移動しました。

灯籠流し

五山送り火

 五山送り火とは、祇園祭とともに京都の夏をいろどる風物詩でもあります。
 この送り火は「大文字」がもっとも有名ですが、他にも「左大文字」「妙法」「船形」「鳥居形」があり、8月16日の夜、相前後して点火され、これを五山送り火と呼んでいます。
 私が訪れた渡月橋からは鳥居形がよく見え、小さく大文字も見ることが出来ます。渡月橋は車両通行止めですが、多くの人がいたため、人渋滞が起こっていました。
 また、この日は直前まで大雨で、本当に点火するのかどうかハラハラしていました。「ご先祖様は帰りたくないのでは……」とか何とか思ったり。
 近くにある法輪寺でも見ることが出来るそうですが、この日は直前まで大雨だったので、開門しなかったそうです。
 無事に点火前に雨がやみ、最初に大文字を見ることが出来ました。大文字は20:00に点火され、火床数は75カ所です。

大文字

 大文字は護摩木に自分の名前と病名を書いて火床の割木の上に載せて焚くと、その病が癒るという信仰があります。

大文字

 続いて、こちらは鳥居形です。20:20に点火され、火床数は108基です。

鳥居形

 以前は打ち込んだ杭に青竹を結びつけて立てておき、時間がくると太鼓を合図に松明を各火床の青竹に突きさしていました。現在の点火方法は、鉄製受皿火床に松明をつきさして点火します。

鳥居形

 やはり渡月橋からは鳥居形が綺麗に見えました!上から見るともっと綺麗なんだろうかと思いましたが、点火から消灯までみることができて良かったです!
 
 これらの写真はiPhoneで撮ったのですが、やはり夜景は上手く撮れませんでした……。夜景のために、一眼レフの購入を検討しています。そして、今度は他の送り火も見てみたいです。

 祇園祭から始まり、この送り火にて京都の夏は終わりを迎えます。今年は初めて祇園祭にも行き、送り火も鑑賞して、京都の夏を楽しめた年でした。来年もまた是非来たいと思います!


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