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はじめての傍聴

はじめて裁判の傍聴に行ったのは今年10月。

集団訴訟の原告側として
友人が口頭弁論をするのを見に行った。

そもそも裁判所に出入りするのが初めなので
「駐車場って停めていいの?」みたいなところからスタート。

はじめての法廷は窓がなく、ほんのり薄暗い。
たくさんのひとが傍聴にきていて、予想外に熱気ムンムン。

携帯は持ち込み可なんだ…と関心していたら
『アベ政治を許さない』という小さなプレートをバッグにつけていた方が
裁判所の職員に外すよう促されていて
「それはダメなんかーい!」と、心の中でツッコミ。

原告側の座席に控える友人と目があって
思わず傍聴席から手を振ってしまったが、咎められることはなく…。
厳しいのか緩いのか、ちょっとよくわからない😁


いよいよ裁判が始まると、
場内をおおう、ぬる〜い空気に包まれ、うっかり居眠り…。
こりゃいかん!と背筋を伸ばすと、
3人の裁判官のうちひとりも居眠りをしていた(おそらく)。


友人の口頭弁論はというと、
今は亡き祖父の話から自分の学生時代、我が子の話へと続く
世代を紡ぐ物語になっていて、眠気も忘れて引き込まれた。

映画やテレビドラマでしか知らなかった世界を生で体験して、
まだまだ知らないことがあるもんだなぁ〜と痛感した。




そして今日。
今度は市議会の傍聴へ!

市議会議員の久保田早紀ちゃんが、
気になるテーマについて質疑するというので、
せっかくだから!と行ってみた。

気になるテーマは「不登校」。
去年の息子のできごとから、わたしにとって非常に身近なテーマだ。

それまでは他人事だったのに
自分が当事者になってはじめて
同じような親子がたくさんいることに気が付いた。

気が付いたら知らんぷりできないのが、
サガってわけで…。


早紀ちゃんこと久保田議員の一般質問は約1時間。

*子供と居場所について
 (1)児童館について
 (2)プレーパークについて
 (3)不登校について
*アメリカ軍の新田原基地使用について

以上の2本立て。

↓入場前にいただいた資料 

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早紀ちゃんの存在感だけでなく、
新田原基地の米軍利用の注目度も高いのだろう、傍聴席は満席。

その一方で、記者席には地元新聞社の1名しかおらずガラ空き。
市民とメディアとの温度差を感じた。
(ネット視聴もできますが)


早紀ちゃんは

子どもたちが
自由を奪われ
主体性のない学びを押し付けられていること

大人たちが
“良かれと思って”
子どもたちを制限していること

そして、子どもたちは本来
主体性を持ってみずから学んでいくものだということを
自身の子育ての実感をもとに語ってくれました。

裁判の傍聴でも感じたのだけれど

経験に基づいた揺るぎない意見には
そのひと自身の物語があって、
聞きながらその世界に入り込んで
感動しまうようなところがある。

これはぜひ生で、たくさんのひとに聞いてもらいたいと思ったし
議会には様々な境遇のひとに参加してもらい
その物語を語ってもらうのがいい、と思った。


早紀ちゃんの次に登壇した斉藤了介議員は
質問の前に傍聴席に向かい、
感謝のことばとともに、
「議員や職員を監視してください」
「議会で見たことをひろく発信してください」
と言っていた。


子どもたちの成長を見守るように
議員や公職の仕事も見守る。

関心を持って見る
尊重して聞く
わたしの考えを伝える


「見ざる・言わざる・聞かざる」ではなく、
「よく見て・よく聞いて・よく話す」の、秩父三猿でいこう。

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