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社内公募(ジョブリクエスト)を受けよう

(Twitterはこちら → @yanagi_092)

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9年目になり、1,000万円の壁を突破しました。特にこの年は業績が良くてボーナスが跳ねたのかな?(詳しくは覚えていません・・・)。けど、累進課税がキツくなってくるので、この辺りから、それほど手取りが増える感覚も無くなってきます。


いざ、公認会計士試験(短答式)

公認会計士試験は1次(短答式:マーク式)と2次(論文式)の2つを受けなければいけません。私が受けた短答式の合格ラインは概ね70%でしたが、結果は以下のとおりです。

企業法 85/100(※)
監査論 75/100
管理会計 30/100
財務会計 120/200
合計 310/500(=62%)←合格ラインは70%
(※)企業法という法律は存在せず、会社法、商法、金融商品取引法の総称です

あかん

言い訳をしますと、当時は会計士バブルの崩壊と言われた時期であり、「会計士が余ってるので合格率を下げよう!」→「テストが難化」という冬の時代で、特に管理会計と財務会計の難易度および問題量がエグかった記憶があります。私の場合、企業法で点数を稼ぐのですが、他の科目でこの稼ぎが一気に吹き飛ぶような状況でした。

この後も何度かトライしたのですが、それでも受からない。会計士バブル崩壊の影響によって、年々難易度も増していくので、受かる気配も薄れてきて、私の中でも危機感が芽生え始めます。

日の当たる

損サ部門における出世ルートは「現場 → 損サ企画 → 現場 → 損サ企画」と、現場と本社を行き来するのが王道で、私もそろそろ現場に戻る時期に差し掛かっていました。

損サ企画で火災新種保険を担当していたので、おそらく異動先は火災新種の現場になるのですが、損害サービス部門においては自動車保険こそ大正義であり、火災新種保険は「よく分からないけど、何か難しそうなことをしているねww」といった扱いです。

自動車保険の支払を中心にオラオラ示談してきた人が出世する世界観で、自動車保険に著しく偏重している部門とも言えます。火災新種のうち、広域災害の応援態勢だけは、人の手配等もあるので偉い人も関与するのですが、とにかく自動車保険が中心で回っている状況でした。

ぼく「自動車保険の現場には戻りたくない・・・、火災新種の現場なら面白そう。けど、自動車保険に染まり切った損害サービス部門において、火災新種のキャリアはかなり損だよな。損サの本社企画の感覚として、出世を考えると火災新種のキャリアは避けた方が良いのか!? それだったら、早く試験に受かって転職するか、もしくはコーポレート部門への異動が必要だけど、来年は定期異動の可能性があって時間切れになる、、、ヤバい!!」


日商簿記1級に落ち続けた先に・・・

前述のような「定期異動による時間切れ」に対する危機感もあり、とにかく会計人としてのフラグを立てたくて日商簿記1級も受けていたのですが、これもなかなか受からない。この試験の受験者層は、公認会計士試験や税理士試験の受験者がメインであるだけでなく、常に合格率が10%になるように点数配分が調整されるので、この受験者層の中で上位10%に食い込まなければいけない難しい試験でした。

無能

この試験も落ち続け、本当に自分の無能さに嫌気が差した時期でもありました。それでも受け続けた結果、5回目の試験で、やっと合格することができました。

日商1級

嬉しかった、、、本当に嬉しかった。日商1級ごときで、こんなに嬉しがっている時点で、賢い人からすると「ぷっww」と笑われるかもしれません。しかし、ずっと結果が出ていなかった私にとって、これは神の救い。ギリギリの合格で、本当にジョボい僕だけど、それでもこの合格を契機として、未来が変わっていくのではないかと思えました。

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社内公募(ジョブ・リクエスト)が開示される

東京海上においては、社内公募(ジョブ・リクエスト)の制度があります。これは、各部署がポジションを公募するのですが、希望者が各部署へ応募書類の提出&面接をし、上手くいけばそのポストへの異動が実現できるというものです。

当時はそれほど有名な制度でもなく、ポストの開示も少なかったのですが、ある部署が以下の開示をしていました。

財務企画部・財務企画グループ:財務部門における制度設計や施策の企画等

しかし、このポストに応募するかどうか、相当悩みました。

理由1:
私が勉強していたのは会計(経理)であり、財務ではありませんでした。特に、金融機関において「財務」と「経理」は、相当違う職種です。例えば、「日本史」と「地理」ぐらい違います。とはいえ、親和性が無いわけではないので、判断は難しいところです。

理由2:
損サでのキャリアを捨てることに対する評価も難しいところです。若手のうちに本社の事業企画部に選抜されたことは、それなりに価値があり、文句を言わずに自動車損サでオラオラ示談を続ければ、一定の出世は約束されます。

しかし、翌年には異動によって損サ現場に戻る可能性があり、悩んでいる間に私が望むキャリアから遠ざかる可能性もありますので、早々に決断をする必要がありました。

ぼく「書類を出そう、応募しよう。経理のポストじゃないけど、日商1級も合格したので、他の応募者に比べて相当なアドバンテージがあるはず。また、仮に落ちたら、それは『損サで頑張れ』という運命なのかもしれない」

このようか経緯から、自分の身を運命に委ねることにしました。応募から数週間後、書類選考は無事に通過したようで、財務企画部の人事担当からメールがきました。

財務企画部の人事担当「このたびはご応募ありがとうございます。来週あたりで面接をしたいのですが、ご都合いかがでしょうか。」

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(続く)

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