見出し画像

就職活動(日銀、JR東海、東京海上、三井物産)

(Twitterはこちら → @yanagi_092)

私が就職をした2000年代には経団連の「新規学卒者の採用選考に関する企業の倫理憲章」というものがあり、4月1日(大学生が4年生になる初日)まで経団連所属企業は活動をしてはいけないことになっていました。

しかし、この「活動をしてはいけない」というのが曖昧で、「面接をしてはいけないのか」「内定を出してはいけないのか」という点が明確ではなく、各企業によって対応が分かれていましたので、私の体験を少し記載したいと思います。


日本銀行

ホームページでエントリーをすると、3年生のときの3月中旬にリクルーターの方から連絡が来ました。日銀大阪支店の近所の喫茶店で面談をしたのですが、事実上の面接で、「ゼミでは何をしていたのか」「強みと弱みは何か」「日本経済について思うところは」「志望動機は」等の質問を受けたことを覚えています。

当時、私はゼミに所属していたものの、全く行っていなかったので、非常に困りました。その後、4/3に日銀本店で筆記試験を受けて、筆記試験自体はまずまずだったのですが、すぐにお祈りメールをいただきました。多分、3月の喫茶店面接がダメだったのでしょう。

JR東海

3月中旬に、社員の方から連絡がありました。「3月X日にリーガロイヤルホテル京都でどうでしょう。」と言われました。日銀と同じく喫茶店面談かと思っていたのですが、「フロントに当社名を伝えたうえで、部屋番号を聞いてください」との指示。まるで、007のスパイにでもなったような気分です。

当日は、ジェームズボンドの気分でリーガロイヤルホテル京都へ出向き、フロントで「JR東海ですが部屋番号は?」と聞いたところ「XXX号室です」との反応。XXX号室の前まで行くと、そこは単なる宿泊用のシングルルーム。「えっ、誰か泊まっているところで話をするの?」と思い、ノックをして部屋に入ると・・・

そこは、ベットが運び出された7畳ほどの部屋に机が1つ、机を挟んで椅子が2つ。面接官が座っており、私のエントリーシートを広げています。「隠し部屋で不意打ち面接かよ、ドラクエかっ!?」と心の中で突っ込みましたが、もう後には引けません。「私を採用すれば、JR東海を変える! 品川駅作ったりしていい感じだよね! 日本の大動脈は大事! 東京ー大阪は飛行機より新幹線だよね!」的なことを話して、4/1にお祈りメールを頂戴しました。表向きは、書類選考落ちということになっていました。

東京海上

3月上旬に連絡が来て「3月中旬に面接」という連絡がきました。「あれ、経団連の4/1の話はどうなってるんだろう」と思いましたが、指定された場所は大阪東京海上ビルでした。3月中旬に大阪東京海上ビルに向かうと、面接ブースがたくさんあり、ガッツリ面接をしていました。「あの、経団連の4/1の話は・・・」と思いましたが、当時、各社の解釈は分かれていたようで、東京海上は4/1以前は面接、4/1以降は内定という方向で動いていたようです。

3月中旬、3月下旬、4/1に面接をして、4/3に内定をもらったのですが、質問内容が非常に印象的でした。というのも、志望動機をあまり聞かないのです。私は、学生に志望動機を深く聞くことに懐疑的でして「社会のことをそんなに知らない学生にそんなこと聞いても、ウワベの回答しかしないだろう」と学生ながらに思っていました。一応、「保険を通じた社会貢献」的な回答は用意しておいたのですが、使いませんでした。それよりも以下のような質問がきました。

「あなたはどのような少年でしたか、何か印象深い経験はありますか」「人生を通じて、一番大変だったことは何ですか」「大学生活を通じて苦労したこと、成長したことはありますか」「人との関わりで大事にしていること、意識していることはありますか」「尊敬する人はいますか。それはどのような点ですか」「どのようなビジネスパーソンになりたいですか、将来像はありますか」

全ての面接で上記のような質問を受けました。小手先の質問ではなく、「本当に自分のことを知ろうとしてくれている」と感動したことを今でも覚えています。また、勉強をしていなかった自分にとって、この種の質問の方が答えやすかったという点もあります。

今でも採用時の着眼点は大きく変わっていないようですので、ご参考にしていただければと思います。

三井物産

特に裏面接等は無く、4月上旬に筆記試験に呼ばれました。「筆記の後に面接か、筆記で落とすとか無いだろう」と思っており、かなり適当に対処したところ、ガッツリお祈りメールをいただきました。どうやら、足切りライン的なものがあったようで、筆記が良いから内定がでるようなものではありませんが、最低限取らないといけない点数もあるということを知りました。


かくして、私は東京海上日動火災保険への入社が決まりました。


この記事が参加している募集

就活体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?