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【陽気なギャングは三つ数えろ】を読んで

三連休もあったら1日は読書に費やしちゃうよねぇ〜。
他の日には外出したし、人にも会ったから良し!好きなことにはしっかり時間を使わないと!!
そうしないと休日がちゃんとリフレッシュ日にならぬのだ。
ということで、今回は伊坂幸太郎さんの【陽気なギャングは三つ数えろ】を読んだ感想を。

下調べ無し&図書館で気になる本を借りて読んでいる私。今回読んだ【陽気なギャングは三つ数えろ】が、陽気なギャングシリーズの三作目だということを知らずに借りて読んでしまいました…汗

やっぱり1、2作目を読んでから読んだ方が面白かったんだろうなぁ〜とは思う。(当たり前ですね)
でも人間関係や今までの流れが分かっていなくても十分に面白かった!ちょっとドタバタ、でもミステリー要素もしっかり。程よいコミカルさ。あっという間に読めちゃう本でした。
私は成瀬さんみたいな、しっかりした頼れる兄貴的存在が好きだけど、響野さんも憎めないキャラで良かったな〜♪久遠さんは何となく他の作品にも通ずるキャラって感じがした。浮世離れした動物好きの人。
伊坂幸太郎さんの本はまだ読み始めたばかりだけど、他の作品にも動物がよく出てくるのかな?(私の中で【アヒルと鴨のコインロッカー】の河崎のイメージが強い)
今後の作品も少し気にしながら読んでみたい。

【陽気なギャングは三つ数えろ】は、とてもテンポが良くて、全体的な雰囲気もテンション高めでワクワクしながら読めた。細かく散りばめられた伏線も、最後には見事に綺麗に回収。スッキリできる作品でした。

だだこの作品で言えば、『伏線を回収』っていうよりは『あちこちでおきた出来事がひとつにまとまって、最後に全てを洗い流した』っていう感覚のほうがしっくりくるかな。
あちこちで波紋が起こって、最後は大きな波になる。学生のときに理科でやった《波の実験》みたいな感じ。『小さな波があちこちでいくつも起こっても、最後にはみんなまとまって大きな波になる』ってやつです。(だから津波はこわい)
それと同じような感じで、この作品は『散りばめられた伏線要素が最後にひとつにまとまって、全部洗い流していった』という感覚になった。

『伏線を回収』っていうと、漁みたいに広がった網(ストーリー)が、中にいる魚(伏線)とともに最後にぎゅっとまとまって全部スッキリ引き上げられていくという感覚。でも今回は『引き上げられていく』というより『押し流されていく』っていう感じがした。ストーリーの勢いでそう感じたのかなぁ?

でも、波も結局は何かを洗い流していったら『引いて』戻っていくんだけどね。
それにしても自分で書いていて言うのもなんだが、かなり感覚的な表現だな(笑)
イメージ湧くだろうか…

ま、感じ方は人それぞれ。自由よね。

私をいろいろな気持ちにさせてくれる『本の世界』はいつも魅力的。
漫画も大好きだけど、漫画は絵がある分、読書のように『考えさせてくれる《余白》』みたいなものが減っちゃう気がする。その分、漫画は『いろいろな想い』を与えてくれるけどね♪

本をたくさん読むことを目標にしてるわけじゃないけど、今年もゆるりと読書をしていきたいと思う今日この頃でした。

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