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バーチャルとリアルの融合、そしてオンラインライブは新たな次元へ - V-carnival Day2ライブレポート

 どうもヤンです。今回は4月4日に行われた、V-carnival Day2公演(以下、V-carnivalをVカニと略します)を視聴したのでライブレポートを書きたいと思います!


セットリスト
創聖のアクエリオン - AKINO // 富士葵×ときのそら
鳥の詩 - Lia // 富士葵
ピースサイン - 米津玄師 // 獅子神レオナ
紅蓮華 - LiSA // 獅子神レオナ
-ERROR - niki // 常闇トワ
Palette - 常闇トワ
シャルル - バルーン // YuNi
透明声彩 - YuNi
メランコリック - Junky // 角巻わため
愛味ショコラーテ - 角巻わため
食虫植物 - 理芽
命に嫌われている - カンザキイオリ // 理芽×花譜
スパークル - RADWIMPS // 大神ミオ
STARDUST SONG - hololive IDOL PROJECT(不知火フレア / 天音かなた / 常闇トワ) // 大神ミオ×白上フブキ
Butter-Fly - 和田光司 // 白上フブキ
Say!ファンファーレ - 白上フブキ
エイリアンエイリアン - ナユタン星人 // ときのそら
ぐるぐる・ラブストーリー - ときのそら
戸惑いテレパシー - 花譜
過去を喰らう - 花譜
君の知らない物語 - supercell // 大神ミオ×花譜×獅子神レオナ×白上フブキ×角巻わため×ときのそら×常闇トワ×富士葵×YuNi×花譜


ライブを見ようと思った経緯

 そもそもこのライブを僕がどうしてみようと思ったのでしょうか?それはもちろん最推しのYuNiちゃんが出演するからなのですが、見ようかどうかは3日前まで悩んでたんですよね。

 その理由はただ一つ。

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 高い。単日約8,000円は流石に高いでしょ。

 しかし、最推しの久しぶりの活躍の場であり、また富士葵・獅子神レオナ・花譜など、見知ったメンツが出演すること、そして全く未知の世界であるホロライブの方々の歌を聴くいいチャンスだと思ったことが市長の判断材料として機能しました。そして、とどめを刺されたのがこれ。

 え、なんか演出すごくね…??

 僕はこの演出のすごさを信じて、8,000円を賭けることにしました。いやあ、これは痛い散財だわ…。それでも、せっかく買ったんだから精一杯楽しんでやろうと思ったので、当日はとてもワクワクしていました。


AR技術の進歩を見せつけられたハイクオリティ

 で、結局8,000円を投じてライブを見た感想なんですが。

 予想より遥かにクオリティの高いライブでした…!!!!

 まず目に付いたのが、予告でもチラッと見せたライブ映像の圧倒的クオリティ。今回のライブは完全ARでお送りするという、過去に例を見ないライブでしたが、その演出を支えたのはフジテレビ。「FNS歌謡祭」などのセットを作っているスタッフさんが作ったというセットの上を、VTuberさんの皆さんがそこに「実在する」ような感じでいるという、圧倒的なリアル感。その上で、周囲の演出もド派手に仕上げられていて、ライブ中に何度も「おおっ…!」と驚きの声を漏らしていました。

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 特にビビったのが獅子神レオナが歌った「紅蓮華」の時の演出。客席燃やしちゃった。こういう演出はもちろんリアルではできない演出であり、またこういう演出を視聴者全員に平等にお届けできるのがオンラインライブの強みであるんだろうなあ、と強く感じました。

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 また、この「紅蓮華」の演出では、光の演出も非常に拘っていたと思います。これは赤いライトに照らされ赤く光る獅子神レオナ。現実に照らしている照明に合わせて、VTuberの方々もちゃんと照明に合わせた色に光るという光景は、非常にリアルだなあと感心しました。

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 白上フブキのオリジナル曲「Say!ファンファーレ」では、周囲で管弦楽器が暴れ回る演出が行われました。よく見ると分かりますが、金色の楽器に混じって白銀色に輝く楽器もありますが、これは白上フブキのイメージカラーである白をイメージしたものだそう。

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 ときのそら「エイリアンエイリアン」では、ラスサビ付近から突然UFOがどこからともなく飛来してきて、そのUFOから現れた複数のあん肝(彼女のチャンネルに現れるマスコットキャラクター)がそらちゃんと一緒に踊る光景が見られました。このシーンだけでもあん肝たちがちゃんと設置しているように見えることから、AR技術の高さが窺えます。

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 花譜「過去を喰らう」では、KAMITSUBAKI STUDIOのMVらしく、歌詞が亜空間上に飛び出す演出をしていました。こういう、本家のMVを尊重する姿勢は本当に素晴らしい。

 …とまあこんなふうに、随所にすごいと思った演出がありました。どのシーンを切り取っても絵になるので、気づいたらスクショが170枚以上も撮ってしまいました!!


「王道」を往く最強のセトリ

 演出と並んで、非常に素晴らしいなと思ったのが、今回選ばれたセットリスト。

 Day2のテーマは「感動」であったようですが、やはりみんなの感動を誘うためには、視聴者に広く知られている曲の方がいいのではと思っています。

 そこで今回重視されていると思われる要素が、「カバー曲多め」で「本人のMVの視聴回数が多いものを優先」するという姿勢だと思います。今回のセットリストに中で、歌唱した本人がYouTubeにアップしているMVと、それぞれの現在の視聴回数を書いていきます。

鳥の詩 - Lia // 富士葵 179万

ピースサイン - 米津玄師 // 獅子神レオナ 281万

紅蓮華 - LiSA // 獅子神レオナ 516万

-ERROR - niki // 常闇トワ 410万

Palette - 常闇トワ 107万

シャルル - バルーン // YuNi 997万(もうすぐで1000万回だからみんな聴いて)

透明声彩 - YuNi 272万

メランコリック - Junky // 角巻わため 102万(動画はrimix ver.)

愛味ショコラーテ - 角巻わため 132万

食虫植物 - 理芽 2714万(VTuber史上最高視聴回数の動画)

命に嫌われている - カンザキイオリ // 理芽×花譜 229万(動画は花譜のPrayer Ver.)

スパークル - RADWIMPS // 大神ミオ 510万

STARDUST SONG - hololive IDOL PROJECT(不知火フレア / 天音かなた / 常闇トワ) // 大神ミオ×白上フブキ 62万(動画は本家のもの)

Say!ファンファーレ - 白上フブキ 635万

エイリアンエイリアン - ナユタン星人 // ときのそら 673万

ぐるぐる・ラブストーリー - ときのそら 10万(short ver.のため、フルでMVが出ていたらもっと伸びていると思われる)

戸惑いテレパシー - 花譜 321万

過去を喰らう - 花譜 1128万

君の知らない物語 - supercell // 大神ミオ×花譜×獅子神レオナ×白上フブキ×角巻わため×ときのそら×常闇トワ×富士葵×YuNi×花譜

富士葵カバー 75万

獅子神レオナカバー(Arrange ver.) 86万

 以上です。これらの視聴回数を合計すると、現時点では9200万回以上の視聴回数があることになります。しかも、VTuber動画最多視聴回数の記録を保持する理芽「食虫植物」をはじめ、花譜「過去を喰らう」、YuNi「シャルル」、白上フブキ「Say!ファンファーレ」など、大バズを引いた曲ばかりを集めています。カバーが投稿されていない楽曲に関しても、「創聖のアクエリオン」、「Butter-Fly」という王道のアニソンが選ばれているため、皆さんが非常にノリやすかったのではないでしょうか。


他の追随を許さない圧巻のパフォーマンス

 そして肝心の皆さんの歌唱力なのですが、まあ全員凄かった。既に私が知っている方々の歌は、いつも通り、いやいつも以上の歌のクオリティを魅せてくれて、本当に安心感がありましたね。ホロライブの皆さんは全員初めましてだったのですが、本当に歌が上手い方々を集めて巨大アイドルグループを作ったんだなあと感心しましたね。

 それでは、僕が特に刺さった歌をピックアップしていきますね!

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 1曲目、ときのそら×富士葵、いわゆる「そらあお」による「創聖のアクエリオン」のパフォーマンス。VTuber界トップクラスの歌声を持つ二人による名曲のカバーは、二人に歌唱力でタコ殴りにされているかのようでした。綺麗なハモリによって生み出される歌声、これ以外考えられないと思われるほどピッタリなパート分け、感情豊かに歌い上げるCメロなど、見どころたっぷりな始まりでした。

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 獅子神レオナの「ピースサイン」。ライブで盛り上がる曲の定番みたいなとこありますよね。しゃくりやこぶしなど、細かい歌唱技術がしっかりしていて、ロックをより心地良く聴こえる工夫がふんだんに詰め込まれていますね。

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 常闇トワの「-ERROR」からのオリジナル曲「Pallete」。この曲、初めて聴いたのですが、重いロックサウンドが癖になりますね!そしてその重いサウンドに負けないように、トワさんの芯のしっかりしている力強い歌声が響き渡るのもまた素晴らしい!ここまで芯がしっかりしていると、音域の高さを全く感じませんでしたね。曲間のMCで見せた地声もまあまあギャップがあって興味深い。

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 理芽×花譜の「命に嫌われている」。この二人は今までに何回も「命に嫌われている」を歌っていると思うんですが、もはや完全に初音ミクの曲、カンザキイオリの曲ではなく自分の曲にしてますよね。二人のブレスたっぷりの歌い方は、二人の死生観を感じさせます。いやあすごい。

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 大神ミオの「スパークル」。かの有名な映画「君の名は。」の挿入歌の一つですが、脳内にあの素晴らしい映画の情景一つ一つが鮮明に蘇ってくる感覚でした。大神ミオさんのロングトーンに見られるビブラートは耳によく残りますね。原曲のイメージを壊さず、かつ自分の色を確実につけるようなフェイクアレンジも好き。

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 ときのそらが歌う「エイリアンエイリアン」もすごかった…。最高音hihiCもあるという超高音の難曲を、激しいダンスをしながら歌うという圧倒的パフォーマンス。あん肝たちとの息もバッチリだった。このパフォーマンスを見て、「あっ、この子は本当に『アイドル』してんだなあ…」と心から感心した一曲でした。

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 花譜の「戸惑いテレパシー」から「過去を喰らう」のコンビネーションスピン。ほぼ歌の動画だけで50万人の登録者を集める彼女の歌唱力は、まさに類稀なるものだと思います。テンポが早い・リズムが難しい・高いという、圧倒的に難しい2曲を、花譜らしくブレスたっぷりに歌い上げて耳が幸せ。歌詞に込められたメッセージがスッと心に入ってきますよねぇ。


でもやっぱりYuNiちゃんしか勝たん!!!

 とまあ、今まで色んな方の色んなパフォーマンスを書いてきたんですけれども、やっぱり私にとって一番の推しはYuNiちゃんただ一人。ここからは、YuNiちゃんの歌で上がったテンションをそのままに書いていきます!(๑•̀ㅂ•́)و✧

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 まず「シャルル」の文字が出た時点でテンション爆上がりしたよね。「シャルル」と言えば、彼女のチャンネルで最も再生数を稼いでいる曲。この曲に対する思い入れは人一倍であるはずであり、それをVカニという場で披露するとは思っていませんでした。

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 YuNiちゃんってマイクを持つ歌唱スタイルが一番似合うよね…!!今回のVカニDay2では唯一のマイク歌唱だったんではないでしょうか。

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 サビではバックに歌詞が表示される特別演出。演出の方、とても分かっている。

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 YuNiシャルル特有の、「苛まれたとしても」で出てくるがなりの部分。今回もちゃんとがなってくれてて、スクショを撮りながら昇天しました。

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 突然のガチ恋距離。さっきがなりで死んだばかりなのにもう一回死んだ。

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 ラスサビのロングトーン二つも、YuNiシャルル特有のアレンジでお届け。やっぱり僕はもうYuNiちゃんの「シャルル」以外受け付けない体になっちゃったかもしれない…

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 「シャルル」が終わって、MCパート。歌声と地声のギャップがあまりにも大きいのも、YuNiちゃんの特徴。おはモニ〜!!!!

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 2曲目はYuNiちゃんの初めてのオリジナル曲である、「透明声彩」。「シャルル」で上がったテンションがもう一度最高潮にまで上がった。セトリが強すぎる。

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 バックにLINEのチャット風に歌詞が出る演出もとてもエモい。演出の方、とてもよく分かっている(2回目)。

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 サビでMVを意識したであろう、ライブ映像が無数に現れる演出もエモすぎる。エモすぎてエモンガになる。演出の方、とてもよく分かっている(3回目)。

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 ところで、YuNiちゃんの新衣装ってこれでもかって複雑な作りしていると思うんですけど、今回のライブ映像を見た限りモデルに怪しい動きがほとんどなかったのすごくないですか!?

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 最推しによる、最高の笑顔。YuNiちゃんにはいつまでも笑顔でいてほしい…

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 透明声彩のラストでは、ライブ仕様の特別なアレンジで締め括る。上げて下げる音の動き、本当に好きすぎる。昇天。

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 今回のYuNiちゃんも、特有の絶妙なエッジボイスや透明感のある歌声で私を大変魅了してくれました。そして同時に、YuNiちゃんの圧倒的な歌の安定感に多大なる成長を感じました。YuNiちゃん、ありがとう。


「バーチャルとリアルの融合」を強く感じたMCパート

 と、ここまで歌のことばかり言ってきましたが、今回のVカニで重要だと感じた点はもう一つあります。それは、一翔剣と白上フブキによるMCのパートです。

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 このMCパートでは、フジテレビ本社大階段をバックに行われ、ライブステージよりもよりAR感、そしてリアル感を感じられました。この背景の存在感が強くてとても面白いなあと思いましたね。また、当日は雨が降っていたのですが、時々照明に照らされて光る雨粒が見えていたのも印象的でした。

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 そしてMCの会場には、強い雨が降る中で「リアル」の存在である叶姉妹がゲストとして登場。白上フブキとジョジョ好きの話で盛り上がったり、「叶立ち」をホロライバー二人に伝授したりと、バーチャルとリアルの境目を感じないやりとりをしていました。

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 そして、MCパートの最後に、メインの司会を務めた一翔剣さんが非常に素晴らしいことを言っていたので、文字に起こして引用いたします。

 今日の、同じ放送人として、テレビマンの努力がめちゃめちゃすごいなと思ったんです。あのARのステージ感動しませんでしたか、心の底から。で、ARというのは、VRと現実のまた間にあるみたいなものじゃないですか。VRバーサス現実みたいに捉えている人がほんのちょっとだけ世の中いらっしゃいますけど、ARと現実って、絶対仲良くできませんか!?というのを今日めちゃくちゃ強く感じたんですよね。なので、V-carnival、今回いいなと思ったらぜひ周りの方々に広めてください。そしたらもしかしたら、未来にまた同じことができる、そんなことが待ってるかもしれません!

 さて、一翔剣さんの素晴らしい熱弁があったところで今日のライブは終了、かと思いきや……


10人による最強のラストステージ「君の知らない物語」

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 暗転して画面に映し出されたのは、supercellの名曲を歌う「そらあお」のコンビ。あれ、最後はそらあおの歌唱なのか…??

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 と思ったら、ひきのカメラ映像に変わり、映し出される10人の出演者の皆様。じゅ、10人…!!??!?!?!?

 これまで幾つかのバーチャルライブを見てきましたが、10人もの出演者が勢揃いする光景を今まで見たことがありません。それどころか、昨年末に行われたVTuber Fes Japanでは、5、6人の同時出演時に映像が乱れて暗転していたという記憶もあるので、非常に驚きました。

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 そして、歌はそれぞれのソロパートへ。一人一人違う特徴があり、そしてみんなとても歌がうまい。個人的に、角巻わためちゃんが歌っている時にYuNiちゃんが笑顔を向けていたことにてぇてぇを感じた。また、花譜がこんな感じの曲を歌うとは想像もつかなかったが、歌っていたパートの歌詞もあってが、とても心に残っているのを思い出します。それでも、やはり最推しのYuNiちゃんの歌声に一番傾聴してしまうのは、ゆにチルとして逃れられない定めなのだろうか…

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 途中には、MCを務めた白上フブキによるライブのまとめもありました。この画像1枚からも分かる通り、彼女は大きなジェスチャーを交えて視覚的にMCを務めています。この存在感はMCを務める上で非常に強力な武器になっていたように思います。

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 最後は10人全員による、圧巻の合唱。個性の強い10人の歌声が合唱で一つになるとき、ちゃんと全員がまとまった歌声として届けられたことに、彼女たちが「プロフェッショナル」であることを悟ったように思います。これは間違いなく8,000円の価値がありますわ。


終わりに

 いかがだったでしょうか。今回のライブ、なんと4月18日までアーカイブが視聴できます!しかも今から購入可能!

 チケットは上記の公式サイトよりお買い求めください。確かに攻めた価格設定ではありますが、8,000円に見合うだけの価値が必ずあるライブだと思います。まだ見てない方はぜひチェックしてみてください!

 それではここまでご覧いただきありがとうございました!

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