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その接客、本当に必要ですか?

コンビニなどを利用する際、

皆さんはこう思ったことがありませんか?


店員さん「いらっしゃいませ~。」
m(__)m(礼)
自分「….。」レッドブル一本をレジに置く
店員「レッドブル一本で、
198円のお買い上げになります。
ありがとうございます。」
自分「….。」(半セルフで会計をすませてレッドブルをとる)
店員さん「ありがとうございました~。またお越しください~。」



え?レッドブル一本でこんなに言わせる?

レッドブルに価値がないという意味ではない

たった一本のジュースで一人の人間が頭を下げたという衝撃。
なんなら入店しただけで頭を下げられることもある。
っていうか座っていいよ…?
なんというか、すごく悪いことをしている気分がするし、なにより

 (自分が働くときもここまでしないといけないのかな…)

と思ってしまって、なんだか息苦しく思ってしまうのである。


ここまでする必要って本当にあるの?


本当にここまでしなくちゃいけないんだろうか。
例えば、これがそのコンビニの社員さんとかであるなら、まあそれくらいしてもそこまで変ではないなと思う。

でも、ただのパートさんだとか、アルバイトさんにまでここまでさせるのは求めすぎなんじゃないかと思うのである。


昨今の風潮

最近、わざと態度を悪くして接客する居酒屋が話題になった。わざと、メニュー表を投げたり、威圧的にお冷や商品を置いたり、雑な言葉遣いをするというもので、普段受けている接客とのギャップからか一部の人間にはウケた。

もちろんかえってそうしろとは思わないし、それはやりすぎだとも思う。実際そこそこ大きなトラブルが起きたらしく、それはそれで良くない。

ではどのくらいがいいのか?というと

各々の自然体の感覚で接客するのがちょうどいい。と私は考えている。

特別気合を入れるとか、気を引き締めていなくたっていい。
我々が普段、知らない人と話す時くらいの感覚で話したらいい。
わざわざ人を不快にするようには皆していないはずなのだから。
それで不快になられたら、そっちがおかしいというだけ。

品出し等業務が一通り終わっているなら、カウンターで椅子に座ってスマホをいじってたってこっちはなにも困らない。

勝手な考察

しかし、過剰な接待を求める人間は実際にいる。しかも一人や二人ではない。
どういった心理がそこにあるのだろうか?勝手に考えの一つを述べる。
(申し訳ないが、私は全く専門家ではないので、あまり好ましくない内容になってしまうかもしれないが大目に見てほしい。)

これを心理学の分野で何というかは知らないのだが、一種の嫌儲思想のようなものだと私は考えていて、
楽をして働くなんてありえない
給料をもらって手を抜くなんておかしい
仕事に全力でないことは間違っている
として、
実際の賃金分以上の労働を求めることが当たり前になっているように思う。

考えても見てほしい。
・会話に全く難がない(日本人は)
・計算も問題ない
・失礼な態度をあえてとることもない
・字も読める
・清潔で感染病も持っていない

という人材があふれていて、これがそろう人間を雇えばもうそれだけで十分なはずだし、物を買うのにこれがそろっていれば買う側だって文句はないはずなのである。

それでも、楽をする。手を抜く。というだけで攻撃する人がたくさんいるという現状は、いったい誰が得をするのか?と思わざるを得ない。コンビニの話で言うなら、それを強いられるアルバイトさんやパートさんは給料も変わらないためまったく無駄な労力ともいえる。

こういった思想の背景として、戦時中のプロパガンダがあるのではないかと考えた。



参考:日常にツベルクリン注射を‥ 戦前&戦時中に掲げられた標語(スローガン)をまとめました

   東京大学アメリカ太平洋地域研究センターCPAS第二次世界大戦期プロパガンダポスターコレクション
CPAS WWII Propaganda Poster Collection

CPAS第二次世界大戦期プロパガンダポスターコレクション · HOME · 東京大学学術資産等アーカイブズ共用サーバ (u-tokyo.ac.jp)


(全然noteの使い方がわからん)


アメリカの第二次世界大戦時のプロパガンダポスターの内容と、日本の第二次世界大戦のプロパガンダポスターの内容を比べると、少し違いがあることがわかる。

『欲しがりません、勝つまでは』
『己のことは後回し』
『飾る体に汚れる心』
『ぜいたくは敵だ』
『汗の化粧で健康美』
『まだまだ足りない辛抱努力』

前提として、日本は国土が小さく、資源に恵まれてもいないという差は確かにあるが、これらの標語は、アメリカのものでは見られない、ある特徴を持っている。
贅沢、楽をするということを徹底的に排除せんとし、自己犠牲を美徳としようとしているが、対してアメリカでは


We can't let up now
 タイトル(日本語訳)/TItle (Japanese): 今くつろぐことなどできない
Non-stop work will win! タイトル(日本語訳)/TItle (Japanese): 休むことなく働き続ければ勝利がやってくる

近しいものを強いて選んでもこれくらいで、贅沢、楽をするということを日本のように徹底的に排除しようとしていないのがわかる。

この風潮をいつまでも誤って引きずっていることで、コンビニ店員に何度も頭を下げさせ、何時間も立ちっぱなしにしているのではないかと思う。

お互いにお互いが楽に働ける社会になってくれたらいいな。


うわ。2200文字も書いちゃった。執筆時間は3時間くらいでした。yamydareでした。


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