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一時的な失感情症、離人症

私はたまに、失感情症(アレキシサイミア)という状態になることがある。読んで字の如く、感情を失う、つまりは自分の感情を理解し難くなるのだ。
感情以外にも、どうしてこれを好きだと思っているのか、何故これが嫌いなのかという、好き嫌いが分からなくなる。

主に深夜。考え事をしているとよく、自分を見失う…、この言葉が相応しい状態に陥るのだ。

大好きなものを、「好きだったよな」、苦手なものを「苦手だったよな」、と、まるで小説を読んでいるかのように、己のことではないようにしか思う事が出来ない。これは離人症の症状とも似ている。どちらなのか、どちらでもないのか。医師に相談しないと私自身では判断はし難いけれど。

それにほぼ全てが曖昧になる。感情、好き嫌いだけでなく、体の感覚や睡眠欲、食欲、悩み。全てが他人事だったり、自分のものではないように思えてくる。また、それらに気付けていたとしてもどうでもよくなる。

元々強く願っていたこと。これが欲しいな、こうしたいな、ここに行きたいな。
それら全て、「別にいっか」という一言で済ませられる。興味すら、僕の中から消える。まるで元々そんな感情なんて無かったかのように。

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