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やさしいおばけ

先週金曜日は療育センターのお祭りに行きました。

親子入所中からお祭りの案内が貼りだされていて、こっそり楽しみにしていた私。
外来の予定もないのに、お祭りのためだけにいそいそと息子をチャイルドシートに乗せて、車で出発。

センターに11時頃着くと既に始まっていて、受付でパンフレットあんこ餅とシャボン玉石鹸などをもらった。(おまけが多くて嬉しい笑)

センターの1階で開催されるお祭り。
ほっこりする感じで、まるで高校の文化祭のよう。

壁にあった貼り紙でまず惹かれたのが「新・ワンダーランド」。お化けの絵が描いてあるのでお化け屋敷っぽい。

新・ワンダーランドの受付に行くとやさしげな男の人がいた。

「これはなんですか?」
「お化け屋敷です」

いいね。お化け屋敷。
遊園地の本格的なものは苦手だけど、祭りや学校のお化け屋敷って、手作り感あって大好きなんだよね。

「赤ちゃんもいるんですけど入ってもいいですか?」
「いいですよ。こわくないようにやさしいお化けにしましょうね」

そう言って、受付の人はお化け屋敷の扉を開けて、「次、おかあさんと赤ちゃんでーす!!やさしいおばけでお願いしまーーす!!」と居酒屋の店員さんみたいに大声で呼びかけた。
やさしいおばけに期待高まりながら、料金150円支払った(大人100円、子供50円)。


新・ワンダーランド。
入ってみると、うす暗い病棟に、ピンクや赤の照明がぼんやりついていて、雰囲気はなかなかこわい。
息子は抱っこ紐の中で、興味深そうにキョロキョロしている。怖がっている感じはない。

「わーどんなおばけがくるかなぁ〜」と息子に話しかけていたら、左の扉がゆっくり開いて仮面の人が無言で立っていた。
「わあっ」とか脅かす声もなし。

歩いて進んでいくと、また違う部屋の扉が開いて、「〇〇くんこんにちは〜」と、ムンクの叫びみたいな仮面の人が話しかけてきた。
え、なんで息子の名前を!?って思ったら名乗ってくれて、息子担当の理学療法士さんだった。笑  仮面だとわからない。

その後もビニールテープをシャラシャラするだけのおばけ、廊下に蹲っててこちらを見上げるだけのおばけに遭遇して、無事ワンダーランドを脱出。
息子は一度も泣かなかった。
本当にやさしいおばけだったね。


その後は50円のゼリー買ったり、磁石のお菓子の魚釣りしたり、吸盤の射的をしたりした。

とても楽しいお祭りだった。
息子がもう少し大きくなったら、息子自身も遊んで楽しめるといいな。


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