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#映画感想文「沈黙のパレード」◆ガリレオシリーズ(2022年)

2022年(日本)
福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、他

あらすじ

天才物理学者・湯川学の元に、警視庁捜査一課の刑事・内海薫が相談に訪れる。行方不明になっていた女子学生が、数年後に遺体となって発見された。内海によると容疑者は、湯川の親友でもある先輩刑事・草薙俊平がかつて担当した少女殺害事件で、完全黙秘をつらぬき、無罪となった男・蓮沼寛一。蓮沼は今回も同様に完全黙秘を遂行し、証拠不十分で釈放され、女子学生の住んでいた町に戻って来た。町全体を覆う憎悪の空気…。そして、夏祭りのパレード当日、事件が起こる。蓮沼が殺された。女子学生を愛していた、家族、仲間、恋人…全員に動機があると同時に、全員にアリバイがあった。そして、全員が沈黙する。湯川、内海、草薙にまたもふりかかる、超難問...!果たして、湯川は【沈黙】に隠された【真実】を解き明かせるのか...!?

〈フィルマークスより引用〉

感想
なんだかんだで飽きずに最後まで視聴できた。
大掛かりなトリックもなく、謎解きは意外性なく判明した印象。真犯人の動機の背景が、もうひとしかけ、といったところか。
しかし、復讐の元となった、女子学生の事件の真相は、被疑者死亡で、推測にすぎないままで映画は終わった。更にもっと昔の少女殺害事件については、結局無罪のままだ。気の晴れない、すっきりしない結末だ。

東野圭吾原作のドラマは好きだが、昔から、女性の心理描写がイマイチな印象がある。昔読んだ小説作品に出てくる女子高生とか、意味わかんない、と思った事がある。
今回も、被害者の女性が、歌手になるのをやめると言い出した理由もピンと来なかった。とりあえずデビューして、結婚もして、それでも良いんじゃないの?今の時代。しかも「私に嫉妬してるんでしょ?!」みたいなドロドロした台詞。嫌〜な感じだ。

トリックの醍醐味がなく、ヒューマンドラマにするなら、もうちょっと人物背景を描いてほしかった。ラストの方のゴミ収集シーンも、亡くなったはずの女性が出てきて、回想なのか、幻影をみているのかわからない。ヤフー知恵袋で調べてしまった。どうやら原作ではちゃんと、エピソードとして描かれているらしい。

全体的には、普通に面白かったけれど、何かちょっと物足りない感じもしないでもなかった。

<文・見出しイラスト/犬のしっぽヤモリの手>

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<© 2024 犬のしっぽヤモリの手 この記事は著作権によって守られています>
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