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セミナー動画公開|円頓寺商店街におけるナゴノダナバンクの取り組み|市原正人|ネイバーフッドアリマツ


📣セミナー動画公開
.地域の魅力を掘り起こす、ナゴノダナバンクの取り組み

2021年1月17日に開催されたオンライン連続セミナー「ネイバーフッドアリマツ」の第3回目を開催いたしました。

「円頓寺商店街におけるナゴノダナバンクの取り組み」と題し、市原正人さんにご講演いただきました。2000年ごろ、那古野で古民家改修のプロジェクトを通じてエリアの魅力に気が付き、地域住民の方と交流を重ねたことが那古野エリアに関わるきっかけと話す市原さん。名古屋駅から徒歩5-10分ほどの都心部にある名護のエリアですが、今も商人文化や歴史的なまち並みがあちこちに残っており、当時も老舗の名物料理と名物店主が人びとを魅了していたと言います。

2007年に発足した地域主体のまちづくり団体「那古野下町衆」に参加し、円頓寺商店が抱える地域課題であった空き店舗の利活用に取り組むようになったそうです。エリアのウチ(地域住民・事業者など)にいる方が中心に活動し、当時の市原さんはソト(専門家・学生など)の立場として、地域の魅力を掘り起こし、定期開催のイベントや町並み保存のルールづくりなどに協力されていたそうです。2009年には空き店舗の活用において、迅速な合意形成と建築・不動産の専門性を発揮する事業体として「ナゴノダナバンク」の代表となり、地域の再生の鍵として「特徴ある事業/カリスマ店主/世代ごとの原風景/誇りを持つイベント」」に注目されたそうです。

名古屋駅のそばという立地や地域の愛着が残るまち並みを活かすことのできる「この人なら」という事業者に、市原さんが自ら事業計画書を作成した上で所有者とお話し、事業者を誘致していたそうです。コロナ以前、ナゴノダナバンクの活動で那古野エリアに出店した(当時エリア初の)スペインバルDUFIや満愛喜、圓谷など、魅力的な飲食店に多くの人で賑わいを見せていました。その背景には、飲食店も経営する市原さんならではの、「そそのかす」コミュニケーションがあったと聞き、参加者一同とても驚いていました!

年に2-3軒程度とゆっくりとリノベーションを続けながら、いつの間にか新しい地域の顔となる特徴的なお店は、メディアを通じて魅力的なエリアにとして注目を集めていきました。2006年に70店舗程度だった飲食店は2018年に116店に、当時はパチンコと雀荘だけだったら娯楽も、ギャラリーや歌舞伎カフェなどの出店で4軒から8軒にまで増えたそうです。今後は那古野の魅力である「街の多様性」を残すこと、そしてその魅力を伝えることを軸に地域関連系に力をいれたいとお話されていました。

有松は重要伝統的建造物群保存地区を有しているため、文化財に対して迅速な改修や再開発が難しくなっています。しかし、市原さんのお話を聞いていると、地域の魅力を再発掘し、愛着を高めていくのにゆっくりとした速度は適しているように思います。その間に、興味を持っている方を離さないために定期的なイベントや、ゆっくりとしたスピードでも着実に事業者を増やすことが大事なんだとわかりました。有松の魅力を語るだけでなく、事業計画書を先に書き、それをもってエリアの魅力を高める方々に私たちも出会いたいと思いました。市原さん、貴重なお話をありがとうございました!

関連動画

同じく円頓寺商店街でご活動される、田尾大介さんのお話を伺うセミナーをおこなっています。こちらも合わせて拝聴いただくとより、円頓寺商店街の取り組みがご理解いただけます。

ありまつ家守セミナー#03|コロナ中・以後の有松を考えるための企画/設計|田尾大介[株式会社ツーリズムデザイナーズ]、松田孝平+走川礼奈[株式会社 matomato] - YouTube 

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2020年12月27日[金] 18:00-19:30
#01|クラフトツーリズムが拓く新しい産地コミュニティ
新山直広[TSUGI代表/デザインディレクター ]
https://www.facebook.com/events/334576674455589 

2021年1月10日[日] 14:00-15:30
#02|ストリートデザインと歩くまちづくり
泉山塁威 [日本大学理工学部建築学科 助教/一般社団法人ソトノバ 共同代表理事・編集長]
https://www.facebook.com/events/1145239065870688/

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ネイバーフッドアリマツとは

多様な価値観や複雑な課題を抱える現代において、領域を超えたコラボレーションを前提とした持続的なまちづくりの可能性をさぐる連続セミナーです。

従来のまちづくりでは、エリアの再開発や商店街などの地域振興、あるいは文化・教育的な側面が重要視されてきました。しかし、高度に情報技術が発達した今日では、生活者や来訪者の多様な価値観を地域に反映させるにおいてその領域は限定的です。

そこで、持続可能なまちづくりの仕組みやサービスはどのように変化するか、先進的な事例をおこなう事業者や研究者を交えた連続まちづくりセミナー(ネイバーフッドアリマツ)を全3回オンラインでおこないます。

円頓寺商店街におけるナゴノダナバンクの取り組み

名古屋駅から徒歩15分程度ながら、下町情緒を残しながら人を呼ぶお店が立ち並ぶ円頓寺商店街や、歴史的なまち並みを残す四間道エリアは今、あいちトリエンナーレ2019の会場になるなど賑わいを見せています。

今回の『ネイバーフッドアリマツ』のゲストにお招きするのは、四間道・円頓寺界隈の空き家対策チーム「ナゴノダナバンク」の代表であり、建築家の市原正人さんです。

空き家となった不動産の所有者と、エリアの魅力を向上してくれると惚れたテナントをともに口説き、今日までに30店舗近くの誘致をおこなっています。

そこで、市原さんの活動を伺いながら、日本遺産や重伝建地区となった有松の遊休不動産をどのように利活用できるか、建築やまち並み保全と合わせた賑わいづくりについて議論いたします。

市原正人 [市原建築設計事務所、株式会社ナゴノダナバンク]

1961年名古屋生まれ。20年前より円頓寺商店街を中心に那古野地区のまちづくりに関わり、2009年空き店舗対策を行うナゴノダナバンクを発足する。現在は、他地域のまちづくりを行い、那古野エリアとの地域間連携に取り組む。また、文化財の管理及び民間活用、地域産業・食の振興の取り組みも始める。

イベント概要

ネイバーフッドアリマツ
円頓寺商店街におけるナゴノダナバンクの取り組み

ゲスト|市原正人[市原建築設計事務所主宰、株式会社ナゴノダナバンク代表取締役]
日 時|2020年1月17日[日] 14:00-15:30
主 催|有松日本遺産推進協議会
企 画|ありまつ中心家守会社
協 力|有松まちづくりの会
備 考|本事業は令和2(2020)年度文化街術振興費補助金(地域文化財総合活用推進事業)の一環としておこないます。
URL|https://www.facebook.com/events/854970631998085 

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名古屋市有松にある遊休不動産の利活用から、にぎわいづくりやエリアブランディングに取り組むサービス会社です。