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1歳児と山登り

shukkaちゃん、初投稿ありがとう!
書くこと自体は好きだけど、WEB関連にはとんと疎い私がぐずぐずしてなかなか踏み出せなかった一歩を軽やかに踏み出してくれて感謝です。

たまにふと、キッチンで真夜中にシュワッとするもん飲みながら、スマホをハンズオンモードにしてとりとめもなく話すみたいに、マイペースにゆるやかに思いの丈を綴っていけたらよいなあと思っているよ。
そんな文章を読んでくださる方々も、どうぞ宜しくお願いします。


*  * *


shukkaちゃんがこのあいだ連絡くれたとき、私は約2年ぶりくらいに山に登ってました。
私は9キロ超えの1歳児の子どもを抱いて京都の山に登ってたのです。


社会人になってから始めた登山にすっかりハマってしまい、夏は毎週末どこかの山に篭ってたような私だけど、妊娠してからはもちろんどこの山にも行けてなくて。

ああ、山に登りたいなあ。

と、かわいい我が子を抱きながらぽつっと呟く日もありました。
いつかこの子と一緒に登れたらなあと3年か5年くらい先の未来を夢みてたのだけど、思ったより早くその夢が叶ってしまったのでした。


私が息子と登った山は、京都・嵐山の岩田山。
別名サル山とも呼ばれる、お猿たちの集う標高160mの小さなお山。されど山。


実は私は子供の頃、なぜか7月になると家族でこの山に登り、お猿たちに餌をやり、帰りに麓で流し素麺をするというなかなかに謎なイベントにかりだされていたのです。だけど、子供心にかなり楽しい思い出です。


嵐山では東京からわざわざ来てくれた友だち2人と一緒にいたのだけれど、
自身が親になった今、どうしてもこの山に息子と一緒に登りたくなり、
「標高160mやから!片道20分やから!余裕余裕!」と半ば無理やり2人を連れ出したのでした。

しかし登り始めると、やはり約2年のブランクは重くのしかかり………!
しかも私は10キロ近い赤子を抱っこ紐で抱えてスニーカー。
さっきまで高級ホテルでアフタヌーンティーを頂いてた女子3人(プラス赤子)は汗かき汗かきサル山へ。
遂に1人は脱落して山の中腹の休憩スポットで、アタシ仕事して待ってるわとリタイアしてパソコン開けだす始末。

残りの3人で頂上目指して歩いたけど、記憶よりしんどい山道を歩いてると、頂上も記憶よりショボいんじゃないか、この20年でサルも少子化になったのではないかと余計な心配が胸に募ってきました。


けれども頂上は、想像以上の猿、猿、猿の、まさに猿の山!
手を伸ばしたら確実に触れてしまう至近距離で、そこいらじゅうに赤ちゃんからボス猿、激渋の老猿まで、ありとあらゆるお猿たちが自由気ままに徘徊し、座り込み、寝転んでました。

そして眼下に広がる美しい京都の街………
山々にぐるっと囲まれた盆地形の街の中、
遠くに小さな洋服ピンみたいな可愛い京都タワーもばっちり見えてました。


大文字山の焼き跡みえるかなとじっくり眼下の山々にを眺めていたら、涼しい風がひゅうっと吹いてて、ああ私頑張ってよかったなと心から思いました。

山に登ったときの感覚ってこうだったなと、身体で山登りを思い出した瞬間でした。


肝心の愛しき1歳児はお猿には興味津々、でもたぶんここが山だってことはわかってなくてひたすらきょとんとしてました。
まあしょうがない、1歳児だから。
でもそれこそ、3年後か5年後か、この子が歩けるようになったら、今度はしっかり登山靴を履いて、生駒山か六甲山か、まずは関西の低いお山に一緒に登れたらいいなと、このプチ登山を経てより強く思うようになりました。


でもそのときまでに、相当鍛え直さないとなあ……… 


ちなみに途中リタイアした友人は、静かな自然の中で仕事したおかげでめっちゃ集中できたらしい。そう言ってくれる優しさだよね。ありがたや。


なにはともあれ、息子とともに、小さくとも登山体験ができて、私の小さな夢が小さく膨らんだ、というお話でした。






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