【第2章インド猫と暮らす】いざ!獣医にかかる
20キロの旅の準備
私たちだけで獣医と面会してから二週ほどして、ヤンマールを連れて行くことになりました。必要なことは、まずはペットゲージを購入することです。その点は、Amazon Indiaが利用できることは大変便利なことでした。今後、国際便に乗せることを前提にすると、ETAで標準化されているもので簡単に開いてしまうものではないものが望ましいです。それほどたくさん選択肢があるわけではないので、まずは日本や英国でも売られているこのAtlasのもので後はサイズを選びました。飛行機の輸送中に開いてしまって迷子になるケースも報告されているので、その点、補強しやすいものがよいかと考えました。
ゲージはAmazonで注文できるようになってとても助かりました。ヤンマールはご飯が入っていると思い込んでいる。
2014年8月11日約20キロほど離れた獣医へ向けて出発。珍しい光景にまわりの学生や職員たちが興味津々。はじめてヤンマールも外へでかけます
タクシーを予約。往復約40キロを1200ルピーほど。学内キャンパス間を行き来している車もありますが、その日はVIPが乗るということで断念しタクシーとなりました。
はじめての銀色の世界で二度チクッと
はじめてのお出かけが、どうやら少し怖そうなところで不安そう。
予防接種にさきがけて、マイクロチップの挿入です。デリーから取り寄せてもらったこれは米粒ほどのチップを注射します。すぐに済みますが、痛そう。。。でもヤンマールは鳴き声もあげずじっとしていました。
狂犬病のワクチンを足に接種。将来発がんのリスクが僅かだがあるため、片足に集中して打った方がよいとの助言でした
このときも、ヤンマールは全く暴れずおとなしくしていました。
獣医に併設されているペット用品店でロイヤルカナンを入手。これ高いけど品質がよいフランス製です。2キロで1,000ルピーなので約1,700円(チャイ一杯が当時10ルピーほど)
虫下しももらいました。おおよそインドの野良猫には寄生虫がたくさんいるものだと聞きました。確かに、寄生虫を持つと思われるヤモリをぱっくり食べては吐き戻したりしているのをときどき見かけます・・・。
しかしながら、ヤンマールは一度も虫が出たことがないのが少し不思議です。暑すぎるからでしょうか。目に見えていないだけかもしれません。
コミュニケーションのスムーズさこそ信頼につながる
ここのドクターが素晴らしいと思ったのは、私たちの検疫基準をメールで送っておいたところ全ての書類に目を通して理解していてくれたことでした。そのおかげで二度同じことを説明する手間や情報の行き違いもなくスムーズに診察と処置が終わり、今後いつのタイミングで何をしておくべきか見通した上で助言をくれます。
あと、お代ですが、ヤンマールが野良猫出身ということで50ルピー(80円)で予防接種をしてくださいました。これはインドでも破格の値段です。予防接種の値段だけで、診察や施術は無料とのこと。聞いたところ野良猫や犬への接種には、補助金があるそうです。
私たちは、ここのドクターはメールや電話でもまめに連絡をとってくれるので信頼できるなと感じました。それなりに距離は離れたところですが、これなら納得というか、むしろここにかかりたいと積極的に思えるところです。
肝心のヤンマールは、帰りの車に酔ったようで気持ち悪くて少しもどしました。でも、一寝入りすると若いだけあってもう元気に走り回っては鳥を見ています。
一回目の接種が終わり、30日経過後に二回目のワクチン接種が必要です。私たちは渡航準備がいよいよはじまり、一つのチェックボックスが済んだことに少しの充実感を持ちました。しかし、まだまだ道のりは長く見えないことも多いのも事実でした。そういうことに気がついてくるのももう少し先の話です。
参考リンク
以下のリンク先がChirag先生のクリニックがある場所です。
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